カテゴリ
以前の記事
ブログパーツ
検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
2008年 10月 28日
マイクロストックについての話題。第2回目です。
マイクロストックの出現は既存のストックフォトエージェンシーから見れば脅威です。 低価格志向に答えるというマーケットニーズは認めるものの、結果として価格破壊ということになる危険性は高いでしょう。 これに対して、大手マイクロストックフォト業者F社はこう答えていました。 「われわれは既存のマーケットを食うのではなく、新しいマーケットを創造しているのだ。」と。 この答えはマイクロストックだけでなく、どのような業種であっても、低価格を武器に参入する業者が口にする言い訳です。 実は私も素材集CD-ROMを作って販売し始めたときは同じようなことを言っていました。 「レンタルポジと競合するつもりはない。写真を使いたくても予算が少ない仕事、あるいは企業内の資料等の作成、プリンターを使って一般の人が趣味で写真を使うマーケットを開拓したい。」などと。 この言葉にうそはありませんでした。実際に新たなマーケットを開拓したことも事実です。 しかし、素材集CD-ROMが既存のレンタルポジのマーケットを奪いながら成長したことも事実です。 このことから類推すれば、マイクロストックは新たな市場を開拓するが、そのマーケットは小さく大部分は既存のストックフォトマーケットを侵食して成長するということになるでしょう。 ビジネス用語を交えて表現してみます。 既存のストックフォトビジネスはB2Bモデル、ターゲットは仕事で使うデザイナー。 マイクロストックは一般コンシューマーへまでターゲットを広げてB2Cモデルを視野に入れる。 しかし、ストックフォトがコモディティー(日用品)の価格になっても、マーケットは広がらず、既存マーケットの縮小にしかならない、ということです。 へたくそな表現になってしまいました。申し訳ありません。 誤解していただきたくないのは、だからマイクロストックは厄介者だと言っているわけではありません。 以前、ロイヤリティーフリーの出現時にレンタルポジ業者が非難をしましたが、それと同じことを繰り返しても仕方ありません。 マイクロストックの出現はマーケットと時代の要請でしょう。それを押し留めることはできません。 既存のフォトエージェンシーに望まれるのは、非難することではないし、無視することでもありません。 この商材にどう取り組むのか、あるいは検討したうえで進出しないかの判断をすることです。 思考停止に陥ることを一番避けるべきだと思います。 と偉そうに書いてしまいました。それでマイザは…、どうする?近いうちにお知らせできると思います。 日本のマイクロストック事情については次回ということで。
by mixa_suwa
| 2008-10-28 11:04
| ストックフォト
|
ファン申請 |
||