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2009年 06月 10日
今までに鍼灸について2度ご紹介しました。今日は第3弾。
お灸というと、どうしてもおじいさんがうんうん唸りながら我慢に我慢を重ねて据えられているイメージがあります。 おばあさんの背中にお灸の痕が醜く残っていたことも思い出されて、やっぱり怖いなあ、という気持ちも残っています。 お灸を据えられる、というと悪いことをした罰則という意味で使われますから、ネガティブな印象を持たれていることは否めません。 しかし、2年ほど前から鍼灸院に通うようになって考えを改めました。 鍼と同じく、中国医学3000年の歴史に基づく、実践的な心身に効果がある治療である、と。 あらためて、お灸ってなんでしょう? もぐさをツボに据えて、線香で火をつけて燃やし、その熱の刺激で病気に対する治癒力を促進する東洋医学の療法のひとつ、と辞書にはあります。 それでは、もぐさとは? ヨモギの葉っぱを干したものを、臼でついて作る綿状のもの、と再び辞書から引用です。 今のお灸は痕が残るような大きなものは据えません。ほんの小さなゴマ程度の大きさで、冒頭で書いたようなおじいさんが据えられたような高さ1センチにもなる円錐の山を燃やすようなことはありません。 熱いのは一瞬だけです。痕が残るようなことはほとんどありません。それでも効果はあります。 今から書くことは、私の主治医というか担当の鍼灸師の受け売りです。 なぜお灸が効くのか。お灸は簡単に言ってしまえば軽いやけどです。やけどした部分に白血球が集まり、免疫力を高める。 自然の治癒力を生かしているというのがひとつの理由。 他の理由は、ツボに滞った気をうまく流す効果があるというものです。 このお話しは東洋医学のエッセンスというか、気とか経絡ということを知る必要があります。 中医では人体には14本(諸説様々です)の気の流れがあると想定しています。この気の流れを経絡と呼びます。 頭のてっぺんからつま先まで、目には見えない(レントゲンでも写らない)道路と言うか川の流れがあると考えてみてください。 その流れが溜まるというか、道路や鉄道であれば駅のようなものがツボと呼ばれます。このツボの数も諸説様々、365とも数千とも言われ時代によっても、人によっても数え方は異なります。 このツボを刺激して気の流れをよくして体調を整えると考えると分かりやすいでしょう。 では、昔のお灸はなぜ大きかったのでしょうか?やけどをして化膿させる必要があったからです。 膿は自分で作る抗生物質というものですから、大きくやけどさせる必要がありました。 現在では、抗生物質が容易に手に入るようになりましたので、膿むほどにはやけどをする必要がなくなったのです。 でも、今でも魚の目を取るお灸は強烈に熱くて我慢ができないそうです。 魚の目は皮膚から5ミリ程度下に菌があるのですが、それを70度以上で焼ききる必要があります。 軽いお灸では効果がありませんので、昔ながらのもぐさの山を据えるそうです。あー、怖い。 お灸を据えると、体調が整えられるばかりでなく、気分が軽くなります。 私はストレスがたまるとお腹が張りますが、鍼灸院でお腹の周りにお灸を軽く据えてもらうと、不快な気持ちが和らいでゆきます。 いつもながら、東洋の知恵に関心してしまいます。 ストックフォト販売サイト デザインコンシェルジュで新作イメージをご確認ください!
by mixa_suwa
| 2009-06-10 09:49
| 神楽坂よもやま話
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