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2009年 12月 14日
クラフトとは写真のように粘土で作ったり、紙で作ったりする立体イラストのことを言います。 10年前くらいは結構ブームでマイザのCD-ROMでもベストセラー(といっても微々たるものですが)になるものもありました。 しかし、ここ数年はぱったりと需要が途絶えてしまい、弊社のクラフトCD-ROMも廃盤にせざるを得ないものが多くなりました。 写真と違い、作り手の個性が強く出てしまうので、デザイナーにとっては使いにくいのかもしれません。 ここ5年間はクラフトものの制作は行っていませんし、企画もあがりません。 ところが、冒頭に書きましたように最近になって需要がポツポツと出てきました。 求められるものはだいたいが人物です。 写真にあるような偉人のものであったり、学校生活を描いたものが多いです。 クラフトを使う理由としては、以前は写真にはない味わいと単純化、デフォルメの効果を狙うというものです。 作り手側も、その点を意識して作っていました。 しかし、どうも今の需要は以前とは違うようです。 ひとことで言えば、プロパティーを気にせず使えるからというものです。 実際の写真を使った場合、被写体からクレームがある可能性がある、クレームがクライアントに行けば今後の仕事に差し支えが出そう、だから無難なクラフトやイラストを使っておこう、という心理が働き、クラフトの需要につながります。 写真の伊藤博文であるなら、ひょっとして撮影者の子孫から、あるいは写真の所有者から、あるいは遺族からクレームが入るのでないかと恐れるわけです。 だったら、リリースと関係のないクラフトかイラストにしておこう、というわけです。 実際は写真の著作権は作者の死後50年間で切れてしまいますから、著作権違反とはならないでしょう。 肖像権については、遺族に相続されるかどうかは判断できませんが、仮に相続されるにしても死後50年以上たったものは認められないのではと思います。 となると法的にはほとんど問題がないと言って良いでしょう。 ところが、毎度のことで恐縮ですが、法的に問題があろうがなかろうが関係なくクレームは発生します。 クレームがきたならば、対処せざるを得ず、その労力は小さくありません。 だったら安全を考えてクラフトを使っておこう、という結論になります。 積極的な理由ではなく、消去法で残った需要、これも代替需要と呼べるでしょう。 写真を使っていただくのはありがたいのですが、なんだかなあという感じがします。 20%OFFセールはこちらから
by mixa_suwa
| 2009-12-14 09:55
| ストックフォト
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