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2010年 06月 04日
映画の原作ということで話題になり本屋さんに平積みです。 軽い気持ちで手に取り読んでみました。 ひとつの出来事をさまざまな人の立場で語らせるというのは、古くなら芥川龍之介の「藪の中」があります。 ですから「告白」の着想がまったく新しいというわけではありません。 それではこの小説のどこが新しいのかといえば、内容がいかにも現代的であるところです。 自分の娘を教え子に殺された女性教師のモノローグから始まるこの物語、語り口調といい内容といい登場する人物はいかにも現代の世相を反映しています。 他罰的で自己愛のカタマリのような登場人物ばかりで、だれにも共感はできません。 あっと驚くラストを含めてなかなか凝った筋書きとなっています。 読後感は爽快なわけはありません。 フィクションであると分かっていても、今ならいかにも起こりそうな事件だなと思ってしまうのでした。 さて、今日の写真は弊社のナチュラルイメージズ30ハイスクールに収録されている 画像です。http://www.de-con.jp/media/show.html/XAMMP0030 実は湊かなえの「告白」に続く2作目「少女」の表紙に使われているのです。 本屋さんに行かれたら一度探してみてください。 オリジナルの画像に少し手を入れて、いかにもなデザインに仕上がっています。 ストックフォトがおもしろいのは、こういう使われ方を見つけたときですね。 制作した人間がまったく予想もしていない使い方をされ、それが素晴らしい効果をあげているときです。 ふーん、デザインの力ってすごいなあ、と素直に感心してしまいます。 ということで「告白」を読んだら、「少女」の表紙にも注目してください。 この画像をどう変えているのかを探すのも楽しいです。 あらあら、ベストセラーの紹介がコンテンツ利用例の紹介になってしまいました。
by mixa_suwa
| 2010-06-04 09:29
| 神楽坂よもやま話
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