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2011年 01月 14日
WEDGE(ウェッジ)という経済紙があります。
ほんのたまに乗る新幹線グリーン車に置いてあるので、時々読みます。 ある傾向、正直に書けば日経と同じく産業界、経営者向けの内容が多いのですが、なかなか秀逸な記事が掲載されます。 1月号の特集は「日本経済は大阪の二の舞か」です。 地盤沈下が言われだしてから久しい大阪ですが、ここ数年は落ち込みようが激しくなっているようです。 “…かつての成功体験に安住し、産業構造の転換に乗り遅れた大阪…。”とあります。 大阪の失策に学ばねば、日本経済も二の舞になってしまうという警告の記事です。 社会人としての一歩を踏み出した地、大阪。丁稚あがりの私としてはなんとも残念なことですが、実際に大阪の経済は惨憺たる状況であることは間違いありません。 出張のたびに「もうあきまへん。」「なんともならんがな。」としょぼくれた話ししか聞かないようになってからはや数年です。 この記事に書かれた大阪経済の衰退の政策として3つ挙げられています。 1.製造業に突出した規制をかけ、廃止が遅れた 2.東京と張り合うような政策 3.過剰な福祉政策 これをミクロ的に解釈すれば、企業経営にも応用が可能です。 要は現実を直視することなく、昔のプライドにしがみつき身分不相応な投資、福利厚生を行うと破綻してしまう、ということです。 この記事を読んで、故中島らも氏の傑作「西方冗土〜カンサイ帝国の栄光と衰退〜」を思い出しました。 今から20年前の1991年に出版されたものです。 この書のなかで、彼はこのようなことを述べていました。(うろ覚えなので間違えていてもご容赦を) 大阪は既にローカルな地方都市のひとつに過ぎないのに、東京と張り合えるような都市だと勘違いしている。 その誤解と東京への過剰意識がこっけいである。 もちろん関西への愛情の裏返しの表現ではありますが。 2.の政策の背後には大阪人のこうした意識があったことは疑いを入れません。 こんな光景を思い出します。 飯田橋の駅前でビッグイシューというホームレスを支援する雑誌を販売している人が叫んでいました。 「東京もんは冷たいのう!大阪やったら、みんな買うてくれる!」 売れないのでしょう東京では。わざわざ出張してきたおやじさんの正直な気持ちの表れでしょう。 天童よしみのヒット曲「道頓堀人情」(作詞:若山かほる)はこう歌います。 …負けたらあかん 負けたらあかんで東京に 冷めとない やさしい街や道頓堀は…、と。 「東京は冷たい街や。大阪は人情に厚い優しい街や。」との自慢を酒場で酔っ払いに絡まれながら聞きました。 その優しい気持ちの結果が3.の過剰な福祉政策になり、生活保護受給者が日本一となり財政の悪化を招いていると解釈するのは意地悪すぎるでしょうか。 記事は現在の政権与党・民主党の政策は大阪の二の舞になると示唆しています。 つまりこのまま社会民主主義的な政策を続ければ財政破綻ということです。 たしかに。大阪の失敗に学ぶ必要がありそうです。 詳細はコチラ!
by mixa_suwa
| 2011-01-14 09:46
| 神楽坂日記
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