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2011年 04月 22日
業界の大先輩とお話ししたときに教えていただいたエピソードです。
子供の頃に、履物屋というのがあった。主に取り扱っていた商品は下駄や草履であった。 時代が変わり、誰も日常的に下駄や草履をはくことがなくなり靴をはくようになった。 履物屋はなくなり、下駄を作る職人(下駄屋)も失職した。 時代の流れによって商品が変わってゆくということの一例ですね。 私が子供の頃、近所に練炭屋がありました。 扱う商品は炭、練炭、炭団、豆炭です。 そこの親爺がまっ黒になって麻袋に商品を詰めている姿を今でも覚えています。 当時は暖房器具として火鉢が使われ、炊事に七輪が使われた時代、いまから40年以上も前のことです。 まもなく暖房器具は石油ストーブになり、ガスコンロが調理に使われるようになると、その店は商売を閉じました。 人間に寿命があるのと同じように、どのような商品、ビジネスでも寿命があります。 では、自分の商材が時代遅れになったときにどうすれば良いのでしょうか。 履物屋、下駄屋はどうしたのだろう。練炭屋の親爺はどう対応したのだろう。 おそらく時代を恨みながらも何もできずに廃業せざるをえなくなったのでしょう。 何の努力もしなかったかというと、そんなことはないでしょう。 一生懸命コストダウンをして、営業努力も重ねたことと思います。 しかし、いくら履物屋、下駄屋、練炭屋が同じ商売を続けようと思っても、抗しきれるものではありません。 今となっては自明のことです。 彼らが生き残れるとするならば、履物屋、下駄屋、練炭屋を早々に廃業し、商売替えを行うしかありません。 現実に履物屋は靴屋に、練炭屋は石油販売に業態を変えて生き残ったところも多いでしょう。 冒頭に戻って、なぜ大先輩が履物屋、下駄屋のエピソードを教えてくれたのかを考えてみます。 大先輩の言わんとしていることは、自分たちの行っているビジネスも履物屋、下駄屋と同じである。 商品寿命の尽きたものは淘汰されるのが世の常だと言っているのです。 ビジネスモデルの崩壊と言い換えても良いです。 最後の将軍、徳川慶喜の言葉「時勢である」というものと同じです。 確かに、下駄職人がいくら企業努力を重ねてコストダウンを図り従前より20%安く作っても、あるいは鼻緒に新素材を使って少し履きやすくなっても、結果は変わらなかったことでしょう。 時流に流されるしかありません。 下駄職人ができる最善の策は早々に廃業し、これから必要とされる商品を作る、つまり商売替えをしなければならないでしょう。 十分働いた年齢なら商売を続けるより隠居を選ぶことが最善の策だと思われます。 さて、大先輩の語る私たちのビジネスとは何でしょうか。 広義にストックフォトビジネスなのか、狭義にレンタルポジ屋なのか。 ストックフォトに関わって40年以上、栄枯盛衰を渦中で体験したきた方のお話しだから重みが違います。 練炭屋の親爺を思い出しながら、自分のビジネスの行く末を思うのでした。 詳細はコチラ!
by mixa_suwa
| 2011-04-22 09:48
| ストックフォト
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