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2011年 10月 31日
先日、車を運転しながらJ-WAVE(首都圏で流れるFM放送)を聞いていると、現代美術家の村上隆氏が出演していました。
トークと美大生の質問に答えるという具合に番組は進みましたが、氏のトークのおもしろいこと、おもしろいこと。 普通、現代美術というと一般の人では理解不能のわけの分からない芸術で、その作家というと浮世離れした人間を思い浮かべます。 ところが、氏は違います。 世のトレンド、情勢をしっかり分析、把握したうえでマーケティング戦略を立てて、キチンとお金儲けを考えて制作を行います。 美大生の質問はこのようなものでした。 作品は感性で好きなものを作るのか、売れそうだと思う作品を作るのか。 氏の答えは明快でした。 クライアントが好むと思われるものを徹底的にリサーチして制作を行う、彼の考えるクライアントとはフォーブス(アメリカの経済雑誌)のトップ10に入る人だといいます。 これこそがプロフェッショナルのアーチストだと思います。 お金のためだからこそ純粋なのです。 お金のことを考えないで作品を作るのであれば、それは趣味であって仕事ではありません。 彼は競争の激しい現代美術マーケットでは感性、ようするに好きなものだけ作っていても3年で寿命は尽きる、生き残るためにはマーケティングを行い戦略を立てて制作せざるを得ないと言いました。 おそらく質問した美大生には、アートは金儲けのためにするものではない、という思い込みがあったのでしょう。 そこを見事に裏切って、本当に大切なことを堂々と言い放つ村上隆に拍手です。 不思議なことに、世界でも稀なくらいに資本主義の恩恵を受けているにも関わらず、日本人はお金を儲けるということに罪悪感を覚えます。 貧しい人ほど心が清という清貧の思想が流布しています。 特に音楽、美術においては実際にマーケットができて商品として流通が行われているにも関わらず、作品を非難するのに金儲け主義とか拝金とかの言葉を投げつけます。 お話変わって、クレージーケンバンドのコンサートに行った時のことです。 横山剣は言いました。なんのために音楽をやっているのか?お金のためです、と。 お金をいただけるだけの実力も能力もない人間が、負け惜しみでお金儲けのためにやっているんじゃない、と言うとも。 そりゃそうです。好きな仕事をやり続けるためにはお金を稼がなくてはいけません。 スタッフの雇用を守るためにも、バンドを維持する ためにも、先立つものはお金です。 こういうことを堂々と言えるだけの実績と実力を持つアーティストこそ本物だと思います。 詳細はコチラ!
by mixa_suwa
| 2011-10-31 09:15
| 神楽坂日記
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