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2011年 11月 18日
財務諸表を読むことができますか?
正直に言うと、私はサラリーマン時代はほとんど読めませんでした。 営業をしていて得意先の財務諸表を入手することは少なくありませんでしたが、せいぜいPL(損益計算書)を眺めて、今年は利益が出てるなあとか売上が増えたなあと思うくらいのことでした。 経営者になろうと思ってから勉強を始めたので、理解できるようになったのは40歳過ぎということになります。 しかし完全に理解し経営に役立たせているかというと怪しいものです。 日経新聞を読んでいたり、金融機関の人と話していると出てくる経営指標の理解などはいい加減なものです。 経営指標はたくさんありますが、EVAとかROEとかFCFとかは見たような覚えはあるが、なにを意味してどう使うかなどはなかなか理解できません。 ちなみに、EVAは経済負荷価値とされて、EVA=税引後営業利益−(投下資本×加重平均資本コスト)で、事業が投資に見合うか判断する指標とされています。 ROEは自己資本当期純利益率のことで、(ROE)=当期純利益/自己資本 ×100% で株主が投資した資本がどれだけの利益を生み出したのかを見る指標です。 FCFとは、フリーキャッシュフローのことで、(FCF)=営業キャッシュフロー+投資キャッシュフロー(円)で 企業が自由に使うことができるキャッシュフローのこと、です。 国立国会図書館(リサーチ・ナビ)から引用 と書いても経理に関わっている人か金融機関にお勤めの人しか興味が持てないでしょう。 それに、こういった指標は大企業を判断するもので、弊社のような中小零細企業では使えない感じです。 私がある企業の状態を判断するのに使っているのが、一人当たりの粗利です。 これはきわめて単純で、1年間で稼ぎだした企業の粗利益を従業員数で割ったものです。 こんな具合です。 年商3億円―経費2億円=粗利益1億円 粗利益1億円÷従業員数10人=一人当たりの粗利益1000万円 この数字が1000万円なら中小企業なら普通で、会社の維持はできるなあという感じです。 2000万円なら儲けているな、従業員の待遇もいいだろうなと判断するわけです。 反対に500万円程度であれば、これは厳しいな、給与も少なくせざるを得ないなと判断します。 どうしても売上の絶対額と従業員数に目が向きがちで、どちらも大きければ大きほど良いと思われがちですが、中小零細企業の経営には当てはまりません。 どれだけ粗利益を稼ぎだしたのが一番のポイントになり、粗利こそが成長のエンジンとなります。 ということで一人当たりの粗利益を指標とすれば会社の見方も変わるかもしれません。 規模よりも儲けを見ろ、というのが結論です。 詳細はコチラ!
by mixa_suwa
| 2011-11-18 10:00
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