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2012年 01月 10日
ある印刷会社の社長が雑誌で語ったエピソードです。
子供の頃、自宅兼印刷工場では、年末は初売り用のチラシを刷ることで大変忙しかったそうです。 年が明けて、祖父と散歩に出かけると、折り込み広告屋の前に自分のところで印刷した大量のチラシが捨てられていました。 この社長は子供心に、休みを返上して徹夜して作ったチラシが無残に捨てられている光景にショックを受けたといいます。 悲しくて祖父に「どうして、あんなに一生懸命作ったチラシが捨てられているのか」と聞きました。 祖父はひとこと「そんなもんだ。」 社長はこの時に、印刷業は努力が報われない、家業は継ぐまい、と思ったそうです。 ですが、結果的には印刷業を継いで成長させています。 最近、愛聴しているのがピンク・マティーニ&由紀さおりの「1969」です。 そのアルバムに収録された曲のなかに「イズ・ザットオール・ゼア・イズ」があります。 オリジナルは1969年に発表されたペギー・リーが歌った曲です。 イズ・ザット・オール・ゼア・イズは、そんなもんなの?そんなもんよ、と訳されています。 この歌詞は、昨今のJ-POPとは違い、大人向けの深いものです。 こちらです。http://music.goo.ne.jp/lyric/LYRUTND119490/index.html こんなもんなの?あきらめというか落胆というか、自分が大切だ、価値があるものだと思っていたことが実は大して価値がなかった、ということが分かってしまったときの気持ちです。 そんなもんよ。開き直りというか、諦観というか、この程度のものだとしても、だからどうした、という気持ちですね。 大切なことは落胆はしても絶望はしないことだ、と私は勝手に解釈します。 最初のエピソードの社長は、この経験によって印刷業を継ぐのはイヤだと思いながらも結局継いで、雑誌で取上げられるくらいの会社にしました。 イズ・ザットオール・ゼア・イズでも歌います。 最期の落胆には、まだ早い。最後のときにも、そんなもんよと開き直り、グラスを傾け踊りましょう、と。 これは絶望していない、落胆を一瞬でも忘れることができるなら、それでOK、と解釈しました。 無理があるかなあ? 結果が出ない、ついていない、運が向かない、落胆させられることが多い世の中になりました。 でも、こんなもんだ、と諦めながらも絶望をしないで、少しだけの希望をもって、これは開き直ると言い換えてもよいでしょう、 そしてなんとか生き延びる、これくらいでちょうど良いのかもしれません。今の時代には。 こんなもんだったの?そんなもんよ、と。 詳細はコチラ!
by mixa_suwa
| 2012-01-10 09:48
| 神楽坂日記
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