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2012年 08月 06日
今日、掲げている2枚の写真。 左側はモルジブの海、撮影されたのは1994年ですから、今から18年以上前になります。 右側のフルーツの集合写真は1996年の撮影になります。 2枚ともリリース当時から爆発的に売れたのですが、今でもよく売れます。 ポジフィルムですが、色あせず鮮やかなまま、売上も衰えずです。 ところで、この写真はなぜ20年近くも売れ続けるのだろうと考えてみました。 すぐ分かることは被写体が古びない自然の風景、果実であるということです。 時代を超えるスタンダードなモチーフに、写真家の腕、ということも分かります。 実はそれ以外にもうひとつの大きな要素があります。 それは莫大な費用と手間を注いで撮影しているということです。 左側の写真は当時、5名の撮影隊がバリ島、モルジブ、タヒチの海がきれいなところを選んで、長期1カ月のロケを敢行、その成果物なのです。 場所と時間をじっくり選んでかけて、シャッターチャンスを待って撮られたものです。 成果物は240点でかけた経費は1000万円、1カットあたり4万円以上になります。 今では考えられないようなお金のかけかたですが、それでも楽々回収できてしまったのですからすごい時代でした。 右側のフルーツも、どこにでもあるようなストックフォトですが、同じように手間とお金のかけかたが半端ではありません。 このフルーツはスーパーでひとつ、ふたつと必要なものを買ったというものではありません。 中央卸市場で段ボールごと100個くらいまとめて買い、そのなかからフォトジェニックな果物を選びました。フルーツのオーディションを行っていたのです。 その結果、選び抜かれた果実たちは、この写真が収録された素材集CD-ROMのタイトル通り「彩りの野菜と果実たち」になったのでした。 もちろん、撮影もポジの時代ですから手間がかかっています。 結果的に1カット2万円以上かかってしまいました。 今ならとても採算に合わないでしょうが、左の写真と同じくあっという間に回収できて、利益をもたらしてくれました。 この2枚の写真を見ていると、やっぱり、かけたお金は写真に現れるなあと感じてしまうのです。 昨今では、なによりもコスト第一。 「ええもん撮れれば売れるんや」これは知り合いの京都のカメラマンの口ぐせでしたが、これが真実だったのも、遠い昔になってしまいました。 昔はよかった? コストも時間もかけて良質のものを作る、モノ作りの王道です。 こういう時代が再びやってくることはあるのでしょうか。 詳細はコチラ!http://www.de-con.jp/media/package/XAMIL
by mixa_suwa
| 2012-08-06 09:42
| ストックフォト
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