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2012年 08月 31日
ストックフォト業界での旬な話題として「センシティブ使用」があげられます。
先週の木曜日に行われた日本写真エージェンシー協会(JPAA)定時総会の第1回JPAAフォーラムでも、この話題が取り上げられました。 センシティブ使用とは、どのようなストックフォトの使いかたなのでしょうか? ひとことで言うなら、“被写体となったモデルが不快と感じる可能性がある使いかた”です。 正確にいうと被写体はモデル=人物とは限らず、商品であったり、ペットである場合もあります。 この場合は商品、ペットを管理している人が不快と感じる使いかたとなります。 もう少し説明を加えましょう。 センシティブ使用とは、“被写体となったモデル、あるいは商品、ペットなどを管理している人が、このような写真の使われかたは困る、本人あるいは商品のイメージを損なうとクレームを入れてくる可能性のある使いかた”ともいえます。 具体例をあげましょう。 シニア男性のポートレートが、介護用オムツの広告に使われたということがありました。 モデルのかたにすれば、あたかも自分が認知症であり介護用オムツを使用しているかの印象を世間に与える、としてトラブルになりました。 もうひとつ。シニア女性のポートレートが葬儀業者の遺影サンプルとして使用されました。 チラシを見つけた親族が「うちのおばあさんはまだ健在だ!」とクレームになりました。 こういう写真の使用について、どのフォトエージェンシーも利用規約のなかで禁止しています。 ただ残念なことにストックフォトを利用される方すべてが、この規約を読んで理解しているわけではありません。 また、このような規約は、自分の反省を込めていうのですが、なかなか分かりづらいです。 文字面では分かったつもりでも、実際に使用される場面まで浮かんでくるか、といえば疑問符がつきます。 それでは、このようなトラブル、クレームを防ぐ手立てはあるのでしょうか? 決定打はありません、というのが答えです。 一番、有効だと思われるのは、トラブルになる可能性がある使用方法だと思えば、その都度被写体あるいは持ち主に確認を行う、ということです。少し考えれば当たり前の対応ですが、これが一番確実なトラブルを防ぐ方法となります。 しかし、この方法には限界があります。 それは、使用する側が事前に、この使用方法ではクレームになる可能性がある、と判断するだけの基礎的な知識を持っている必要があるからです。 問い合わせてみようとする、言いかえれば意識の高い使用者であることが前提となります。 お金を払って写真を使用することに、まさか制限があるとは思いもつかない人には、まったく役に立ちません。 この事態を防ぐためには、こういう使用方法はセンシティブ使用になる、との認識を使用する側に持ってもらう必要があります。 当たり前のことですが、このようなトラブルが起こるのは使用方法を巡ってのことになります。 使用する側に、センシティブ使用の認識がなければ絶対に防ぐことはできません。 この周知が大変です。地道な活動が必用となります。 業界最大手のアマナイメージズはサイトでこのように告知しています。 http://amanaimages.com/pickup/serial/rights/120801.html?rtm=top-pickup また、「ストックフォトをもっと安全に使うための基礎講座」という出張セミナーも行っています。 http://amanaimages.com/topics/rights-service/3/ さすが、業界のリーディングカンパニーです。 この活動はアマナイメージズだけのためではなく、ストックフォト利用者、コンテンツ提供側にも役だっています。 ということで字数オーバーとなりました。続きはいずれ、ということに。 詳細はコチラから! http://www.de-con.jp/media/package/XAMIL
by mixa_suwa
| 2012-08-31 09:30
| ストックフォト
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