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2012年 09月 03日
半期決算の最終月となりました。なんとか数字の帳尻を合わせなくては…、と焦り気味になります。
最近は半期末の予算消化需要も期待しにくくなりましたので、いちだんと頑張る必要があります。はーっ。 今日も固い話題となります。 最近、ストックフォト業界で話題となるのが、写真に付けられらキャプションの正確性をいかに保証するのか、ということです。 キャプションの間違いが原因となってトラブルが発生することがあります。 風景写真の地名が間違っていて、パンフレットを刷ってしまってから気がつき、刷り直しとなった。 被写体となったサクラの品種が間違っていたためにカレンダーが刷り直しとなった。 こんな話しはストックフォト業界で働いている方なら、なんども耳にしたことでしょう。 基本的にフォトエージェンシーとしては、このキャプションの正確性をユーザーに保証することはありません。 正確性については保証できない、心配であればお客様で確認してくれ、と大方のフォトエージェンシーの規約に記載されています。 ところが、使う側はそのようには考えていただけないケースもでてきます。 書かれていたキャプションのせいで損害を被ったのであれば、それは撮影した人間か代理店の責任に決まっている。責任とって弁償しろ!との要求が入る。こうしたケースもよく聞きますね。 で、どうなるかといえば、規約で謳っていても責任の所在は力関係で決まる、というのが通常のパターンです。 契約、規約は建前であって、実際は交渉次第というのは、いかにも日本らしいですね。 このキャプションについては、クリエーターもフォトエージェンシーも正確を期すように最大限の努力はしますが、実際のところ保証することはできないと思われます。 間違いは、単純なケアレスミス、キャプションのシート記入時のエクセル操作のミスだけではありません。 たとえば動物、植物など名称は専門家でなければ分からないことがあります。 サクラの種類は、写真で見るだけでは素人では分からないことを経験しました。 地名などで起きている問題として撮影時と地名が変ってしまっているということもあります。 市町村の合併などで以前の地名が無くなってしまうことは、よくあることです。 その際に以前付けたキャプションを、バージョンアップする必要があるのか? 正確性を求められるのであれば対応すべきということになります。 うっかり、忘れていたでは通りません。 そうなると、かなりの労力、コスト、人材が必要となります。 結局、キャプションの正確性を保証するということは、厳密に考えれば難しいことであるし、画像制作者にはその能力も不足していると言わざるを得ません。 従って、保証すべき範疇の項目ではないと、私は考えます。 つまり、引受ける引き受けないではなく、保証できないものを保証することはできない、ということです。 ストックフォトは用途を限定せず、幅広い使われかたを想定して制作されます。 ですから画像は“イメージ”であるのだから、それに付属するキャプションもおおまかな目安である。 というのは制作サイドの都合のよい解釈なのでしょうか? そこで問題なのは、トラブルが起こったときの責任の所在をどこに求めるのか?ということです。 クリエーターは私の責任ではない、フォトエージェンシーも私ではない、ユーザーも私ではない、とミスをなすり付け合うのが今の構造です。 落とし所はどこなのか?今と同じく力関係の交渉事で決まってゆくとしたら、進歩がないなあ…と思うのです。 保険に入って、そのコストを三者で応分に負担するというのが解決策とはならないでしょうか? こんなことをぼんやりと考えています。 詳細はコチラから! http://www.de-con.jp/media/package/XAMIL
by mixa_suwa
| 2012-09-03 09:30
| ストックフォト
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