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2012年 11月 22日
創業の頃、私は社内で“謙虚太郎”を名乗っていました。
親会社から連れてきた部下は「自信を持つのは良いが、過剰はいかんぞ。自信過剰は。」と人事部長から注意されるくらい自信満々の奴でした。 “不遜くん”と呼ばれても仕方ないくらいの人物です。 その自信過剰ぶりをからかってやると、「諏訪さんだって同じようなものだ。」と生意気に反論してきます。 実際は彼の指摘とおりで、部下の性格は私のコピーのようでした。 同列に扱われるのが嫌だったので「お前と違って謙虚なので謙虚太郎と子どもの頃から呼ばれている」 とうそぶいていたのでした。いやはやセコイ話しです。 すっかりこの与太話を忘れていたのですが、最近ふと思い出しました。 そういえば創業から8年経って、当時と比べてずいぶんと謙虚になったなあと我ながら思います。 性格は変りようもありませんが、経営者になって結果を見れば自信満々になれるはずがありません。 分かったことは、いかに自分には能力がないか、ひとりでは何もできないかということです。 思うような成果は上げられず、失敗ばかりというのが正確な現実認識です。 謙虚というより自信喪失といったほうが良いかもしれません。 サラリーマン時代は低い評価を貰っても、上司に見る目がないとか、会社の制度が悪いんだと、原因を自分以外のなにかに責任転換することができます。 だから、うまくゆかなくても自信を失うことなくいられたわけです。 ところが経営者になれば成果も失敗も、責任を他へ転嫁することはできません。 会社の成果イコール自分の能力と納得せざるを得ません。 数字は冷徹なものです。数字を眺めると、つくづく大した経営者ではないなと思います。 サラリーマン時代に不遜にも見下していた“その辺の中小企業のオヤジ”が自分そのものであることを自覚せずにはおられません。 そんな大したことのない経営者でも会社を10年近く維持できた原因はなんだろうと考えます。 「運」としか言いようがないですね。 能力とか努力でないことは自信を持って言えます。 しかし運をつかむには的確な判断力が必要となるのも経営の一側面です。 会社に起きたことの原因は、ほとんど経営者の判断によるです。 そのように考えると、大したことのない経営者だから大した成果が出ないのだと謙虚に反省します。 経営者になってよかったことのひとつに、自分はこの程度の人間なんだからもっと頑張らなければ人並みにはなれない、などど殊勝な気持ちになることです。 だんだん自惚れが薄れていって“謙虚太郎”とまではなれなくても“謙虚五郎”くらいにはなれたかな?と思うのです。 こんなふうに思えるのも、経営者の試練の賜物でしょう。 詳細はこちら!http://de-con.mixa.jp/media/package/XAMIL
by mixa_suwa
| 2012-11-22 09:48
| 社内ベンチャー
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