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2013年 02月 18日
2月第2週に池袋サンシャインで開催されていましたpage展、ご覧になりましたか?
私は前職が印刷関連だったこともあり、ほぼ毎年欠かさず出かけています。 印刷業界から離れて20年近くになると、もう新しい動向にはついてゆけません。 ストックフォトかフォントなど現在の仕事にかかわるブースを見学することになります。 印象に残ったエピソードをひとつご紹介しましょう。 あるストックフォト会社が出展し、そこでアテンドしていた営業マンから聞いたお話しです。 ブースに立ち寄られたお客様に、どこから写真を購入するかと質問すると、多くの方から「無料のものを使う」と返事があったと言います。 この営業マンは、1点使用するのに1万円はする既存のストックフォト業者から購入していることを期待していたのでしょう。 既存業者の名前が出れば、弊社の写真であれば今使っている写真に比べて10分の1になると紹介し、ビジネスチャンスを拡げられると思っていたのでしょう。 ところが、無料のものを使う、無償のものしか使わないと言われると、言葉に詰まってしまいます。 私は「無償のものは危ないですよ。こんなに安くてクオリティーの高いストックフォトがあるから、リスクは避けたほうがいいですよ」と答えろと要らぬアドバイスをしてしまいました。 この営業マンのやる気を削ぐようですが、印刷業界が非常に苦しいことは重々承知ノ介ですから、私には驚きではありません。 ネット通販の普及に伴い、印刷の相場は下落していることは、このブログでもなんども紹介しました。 印刷価格が下落すると、コンテンツに使う予算も少なくなります。 こうなってくると、ネット上で無償で配布されているなら、そのコンテンツを使えば良いよ。なに?コンプライアンス?なんのこっちゃ、それ?ということになってゆきます。 残念ながら、多少リスクがあろうが、品質に問題があろうが、タダであればOKという印刷会社が増えてきているのでしょう。 元々、複製技術への投資、印刷機などの生産に関わるものにお金を使うことは厭いませんが、デザイン、コンテンツにお金を使うことは消極的な業界です。 そういった業界向けに、商用利用OKで無償で使えるコンテンツが現れると、そちらへ流れていってしまいがちです。 無料のものしか使わない印刷会社の理屈は分かりました。 それでは、有償のものを使っていただくためには、どのような策があるのでしょうか? 1.クオリティーと品揃えのよさをアピールして、ビジュアル効果の高い印刷物を制作してもらう。 2.無償のものは権利処理の怪しいものもあり、コンプライアンス上、問題があるので安心、安全なコンテンツを勧める。 まったく正攻法の策ですが、私にはこれ以外の策は思いつきません。 地道にこの二つを勧める以外にないと考えます。 それとも、景気が回復して、コンテンツに回す予算が増えることを期待していればよいのか? なかなか悩ましいところではあります。 それにしても、FREE/クリス・アンダーソン著が衝撃をもって出版されてから3年半。 無償コンテンツの普及は想像以上に進んでいるようです。 詳細はコチラ! http://de-con.mixa.jp/media/package/XAILM
by mixa_suwa
| 2013-02-18 09:30
| ストックフォト
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