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2013年 06月 14日
知り合いの風景カメラマンがぼやいて言いました。
「最近ねー、素人みたいなカメラマンが×××の里(彼が得意としている撮影地)に大挙してやってきてさー。 無茶苦茶するんだよ。管理人さんに許可も取らずに敷地に入って、勝手に撮影するんだよ。 立ち入り禁止の看板が出てても入っちゃってさー、花や植物を平気で踏みつけるんだよ。 それで管理人さんが怒っちゃってさ、俺にも撮らせないって言うんだ。とんだトバッチリだよ。」 ストックフォト歴半世紀近いベテランの彼は被写体への敬意を忘れません。 撮らさせていただくという姿勢を崩すことはありません。 撮影によって生計を立ててきたからです。自分の仕事場を大切にする、プロとして当たり前のことだと彼は言います。 具体的にどのように行動していたのかと言うと、撮影に際しては許可をいただき、無断では撮らない。 志納が必要なときはお支払いをする。撮影地を汚さない、ゴミは持ち帰る。 列挙すれば当然のようなことばかりです。 こうした長年の行動を通して、被写体との信頼関係も築いてきたのでした。 世の流れはオープン化とフラット化です。 アマチュアカメラマンも、自分の撮影した写真を投稿サイトで販売できるようになりました。 撮影スポットの情報はネットから簡単に得られるようになりました。 このことは素晴らしいのですが、光の部分だけではありません、影の部分もあります。 撮影がらみでマスコミに取上げられたのが、撮鉄と呼ばれる鉄道を被写体とするカメラマンの行動です。 線路に入り込んで運行の邪魔をしたり、勝手に木を伐採してしまったというニュースは耳目に新しいです。 報道はされませんが、畑や田んぼに勝手に入り込んで撮影し問題となったという話しは業界内ではよく聞きます。 撮影のために作物を荒らすことが許されるわけがありません。 夜景を撮影するために工場敷地内に勝手に入ってしまったとか、エコイメージの撮影のためでしょう、太陽光発電の敷地に無断で侵入し撮影して管理人さんが困惑しているという話しも聞きました。 これは盗撮ですね。 ストックフォトは被写体からの撮影許可を得ること、撮影した写真を使用することを許可してもらえることが前提です。 ここをすっ飛ばして、許可は面倒だ、お金がかかることはしないという理屈は通用しません。 あるいはそのようなマナーすら知らないカメラマンも残念ですが存在します。 こうした一部の心ないカメラマンの行為によって、マジメに被写体との信頼関係を築いてきたカメラマンにも影響が及びます。 カメラマンとして十把一絡げにされて、撮影を禁止されるケースも出てきたようです。 こうした問題はカメラマンが増えれば必然的に出てくるものだと思います。 放っておくと、撮影地から総すかんを食って、ストックフォトビジネス全体に影響が出てきます。自分の首を絞めることになります。 写真を集めるだけでなく、マナーを守るようにカメラマンを指導することも扱う側の責任だと考えます。
by mixa_suwa
| 2013-06-14 09:30
| ストックフォト
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