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2013年 08月 12日
空前の神社ブームです。
今年2013年は伊勢神宮の20年式年遷宮と出雲大社の60年ぶりの遷宮が重なる年です。 旅行会社の参拝ツアー募集広告が、毎日のように新聞に掲載されていますね。 このブームに便乗しているわけではありませんが、私も月に1,2度は神社を参拝するようになりました。 商売繁盛のご祈祷を受けるわけでもありませんし、何かお願いごとをするわけではありません。 ほんの心ばかりの賽銭を放り込み、スマホで境内で遊ぶ猫を撮影しフェースブックにアップして楽しんでいるだけです。 信心とは程遠く、近場の観光、半日のエクスカーションですね。 よい時代になったものです。 神社の参拝を楽しんでいると公言することに、何の後ろめたさを感じずにすむようになりましたから。 2,30年前なら神社に興味があるというと、右翼、戦争賛美の言葉とセットで偏った思想を持つ人間ではないかと警戒される空気が漂っていました。 戦後民主主義教育で育った私は、悲惨な戦争へと突き進ませたバックボーンは国家神道であり、その末端組織としての神社は旭日旗、皇国史観とともに否定されるべきものであると考える進歩派知識人の影響を受けたのでした。 今の神社ブームには、そんな思想的背景はまったくありません。 パワースポットと称され、恋愛成就などのご利益を得るために訪れる場所、あるいは自然とともにあるエコロジーな場所としてとらえられています。 若い女性が絵馬を掲げ、おみくじに一喜一憂している姿を見ると、平和だなと感じます。 境内にある巨木の傍に佇んでいると癒され効果、ヒーリングですかね、があるような気がします。 昔の左寄りオヤジも、現代の一神教によって行き詰まった世界のアンチテーゼとして八百万(やおろず)の神様を祀る神社に参拝しているのかもしれません。 ハハ、これ私のことです。 神社巡りが趣味となり、少し神道の勉強をすると分かったことがあります。 それは、神道と神社について、ほとんど何も知らないということです。 たとえば、神様の数え方は一柱(ひとはしら)、二柱(ふたはしら)で、ひとり、ふたりではありません。 なぜ、柱(はしら)かというと、神は天から柱を伝って下りるものだから、らしいです。 こんな簡単なことすら知りませんでした。 その神社に祀られているご祭神が誰でどのような謂れがあるのか?少し前までは興味も持てませんでした。 部下が神道と仏教の違いすら分からず呆れたことがありましたが、自分もこの部下と大差ないことが分かりました。 何も知らないのにネガティブなイメージを持っていた、これを偏見というのでしょう。 この偏見を脱することができたのは年をとったからなのか、時代の変化なのでしょうか。 これを探るのも目下の課題です。 何のために参拝するのか?再び自問します。 カッコつけていうなら、感謝の気持ちを表すためでしょうね。参拝できるだけの健康であること、参拝できるだけの経済的な余裕があること、おおげさに言えば生かされていることでしょうか。 ではなぜ感謝の意を表すのは神社なのでしょうか?正直なところ、分かりません。 年齢を重ねるに従い、「運」ということを意識する機会が増えました。 人生は「運」によって決まる。その運とは神のことではないか?などと思うのです。だから神社に参拝するのかな? まあ、こんな理屈っぽいこと考えず、ちょっとした観光気分で参拝することがマイブームを長続きさせるコツでしょうね。
by mixa_suwa
| 2013-08-12 09:30
| 神楽坂日記
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