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2013年 08月 16日
ある相撲の親方が、新聞記者から質問されました。
「どのような弟子が強くなるのか?」 答えて曰く「素直な子が強くなります」 あれだけ上下関係の厳しい社会で反抗的な態度はできないだろう。素直なのは当たり前だ。何を言っているんだろうと真意を理解できませんでした。私がサラリーマンの頃でした。 経営の神様、松下幸之助はこのように語ったと伝わっています。 「経営者にとって最も大切なことは、素直さである。素直な心が人を強く正しく聡明にする」 曲がりなりにも、社長業を10年やってみると、確かにこの言葉は正しいと実感できるようになりました。 起業を志す人間の多くは、素直じゃないという欠点を持っています。 かくいう私も「批判精神を持て」と教育を受けたためか、持ち前のへそ曲がりの性格が災いしてか、とても素直であるとはいえまえん。 会社を立ちあげた頃、先輩経営者からお話しを聞く機会を数多く与えられました。 「なるほど」うなずきながら、「貴方のご意見は伺うが、私には私の考えがある」と不遜なことを思っていました。 しばらくすると先輩経営者の言った通りになり、そこで初めて気が付くのです。 素直に聞いておけばよかった、と。 当たり前です。先輩経営者は私に教えてくれる前に身を持って成功も失敗も経験しているのです。 経験も知識も乏しい私の浅はかな考えが及ぶはずがありません。 さほど多くない経験でも、成功した事例は素直にアドバイスを実践したことが多いです。 逆に、素直に聞いておけばよかったと後悔するのは前述の通りです。 素直であることが求められるのは相撲と経営だけではありません。 おそらく、どのようなスポーツであっても上達するための資質は素直さでしょう。 経営者でなくても社会人として成長するための資質も素直さであると思います。 ところが、この素直であるという資質を持っている人間は少ないですね。 特に個性を重視する教育を受けた人間は、素直に聞くことは盲従であると思っているのか、素直でないこと自分のアイデンティティーを発揮しているとと思っているようです。 あれ?私のことか。 よく勘違いするのは、大人しく反抗的な態度ではなければ素直であると評価することです。 ハイ、ハイと返事と愛想だけよくて、まったく人のアドバイスを聞かない輩(やから)、こんな人が多いですね。 謙虚なふりをしておけば、万事うまくいくという処世術だけ身につけています。 素直になったほうが、もっと上手くいくはずなのです。 残念なことに、曲解することが常で、アドバイスをそのまま聞いて実行することは難しいです。 自分らしさなんぞを発揮せず、言われたことを素直に聞いていれば、そのうち実力もあがりオリジナルの思考も確立してくるのでしょう。 素直になりたいものです。 それでは、素直になるためにはなにが必要か? 俺が俺がという自我を抑えることと、自分の考えに固執しない余裕でしょうか?
by mixa_suwa
| 2013-08-16 09:30
| 社内ベンチャー
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