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2013年 10月 28日
お荷物は50代男性社員、とのブログを掲載したら同年代からは当然のように不評を買いました。
いらんこと書くなよ、教えてもらわんでも分かっとるわ、という感じでしょうね。 これに懲りずにオジさんバッシングを、自虐であることは重々承知ノ介です。 ノンワーキングリッチという言葉が聞かれるようになりました。 ワーキングプアの反対語ですが、主に年功序列で役職につき、給与に見合うような仕事はしなくても 給料だけは高い男性社員を指します。 これまた耳が痛い言葉です。私も周りからそう思われていることでしょう。 若い頃は現場で一生懸命汗をかいていたのに、管理職となってからはヒマで時間をもてあそぶ。 お金を生む仕事はなく、社内調整以外はすることなく、ネットで遊んで、同期と無駄話、部下の仕事を邪魔して日がな一日を過ごす。 当人は自分がいなければ部署は動かないと自負しているだけに始末に負えないオヤジの姿が思い浮かびます。 こういうオヤジがしっかりお給料をいただくと、若年層にはお金がまわりません。 高度成長期のように配分される原資が増えてゆく時代は遠い過去になりました。 今は限られた原資を世代間で奪い合うしかありません。 ノンワーキングリッチの高収入は既得権と化し、がっちり守られています。 給料は毎年上がって当たり前の古き良き時代に築いた基本給は、多少のことでは揺るぎません。 バブル崩壊後も高止まりしたまま、会社の業績が落ちても給与カットは微々たるものです。 なにしろ給与額を決定するのは、自分たちと同じような年代ですから悪いようにはなりません。 ノンワーキングリッチは高いポストであることが条件ですが、実は出世できなかったオジサンも恵まれています。 今から10年ほど前までは、出世せずとも給料は年齢とともに右肩上がりでした。 バブルが崩壊し会社の業績が悪化しても、昇給は止まっても高止まりのまま減らされることはありません。 同じ仕事をする20歳以上若い社員の倍以上の給与をいただくのですから、もらい過ぎと批判されても当たり前です。 周囲で不満の声が溢れようが、彼らの厚遇は未だに労働組合ががっちり守ってくれることでしょう。 ですから、50代男性正社員は出世してもしなくても恵まれている“もらいすぎ”ということになります。 ちょっと注釈が要りますね。50代男性社員とはいうものの、こうしたノンワーキングリッチなのは大企業に勤める大卒正社員だけです。 同じような仕事をしても中小企業で働いていれば、こんな厚遇は望むべくもありません。 このような論を聞くとノンワーキングリッチはこう反論するでしょう。 「なにが、もらい過ぎだ。ローンは残っているし、子どもにまだお金がかかる。今だってギリギリの生活だ。 我々だって若い頃は給料は安かった。その分を年を取ってから返してもらっているだけだ。」 一理あるようですが、この反論はおかしいです。 給与は働きによって決まるのではなく、個人の生活に必要分を支給するのが当たり前だと考えているところです。甘えです。 30代以下の社員が、自分の給与は自分で稼ぎだした価値によって決まって欲しいと考えているのと正反対です。 ハングリー精神のかけらもない今の子供を嘆くよりも、自分の恵まれ過ぎに恐縮しろノンワーキングリッチ。 俺とお前たちの厚遇は若い世代と関連企業で働く人たちを搾取して成り立っているんだ。 イケませんね。 こんなことを書いていると共産党の主張する「大企業の貯め込んだ内部留保を吐き出させろ!」が正しく思えてきます。 でも、団塊の世代や50代男性社員がエエ目すると、割りを食うのは若者というのは本当でしょうね。
by mixa_suwa
| 2013-10-28 09:30
| 神楽坂日記
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