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2014年 04月 28日
土曜日の夜にドライブをしながらJ-WAVEを聞いていました。
ショーンKがナビゲートするMake It 21が流れています。http://www.j-wave.co.jp/original/makeit/ 当日のゲストはラスクルの若い社長でした。 楽する?(ラクスル)インパクトにある名前ですね。何をしている会社なのでしょう。 簡単にいってしまえば、印刷のポータルサイトを運営している会社です。 ご案内はこちらです。http://raksul.com/ 印刷通販は、圧倒的な低価格を武器にここ10年で大きく伸張してきました。 弊社も、お付き合いが長かった印刷会社には申し訳ないけど、利用するようになりました。 正直なところ、安いという魅力には勝てませんね、品質がそこそこであれば。 このラクスルも安さを武器にする点では、既存の印刷通販の会社と同じです。 いくらになるのか分からない、という不明瞭な価格体系が標準であるのが、今までの印刷料金です。 見積もりが出てくるまでは価格は分からないし、交渉事で価格がきまるという前近代的な商習慣です。 この価格を分かりやすく前面に押し出すことで、顧客を獲得していったのが印刷通販です。 ラスクルも営業手法としては印刷通販の会社と変わりません。 ここが既存の印刷通販と異なるのは、印刷設備を持たないということです。 従来の印刷会社の印刷機の稼働率が50%以下であるなら、印刷機が遊んでいる時間を利用して安く刷ってしまおうというビジネスモデルです。 印刷設備を持たない印刷会社は以前から存在していました。 ブローカーと呼ばれ、企画とデザインを行い、後の工程はすべて外注というビジネスモデルです。 ただし、印刷会社は刷ってなんぼ、という考えが浸透しているのかマイナーな存在ではありました。 このラクスル、印刷設備を持たない印刷会社が、ネットを利用して印刷通販をしている、と捉えられます。 分解して考えてみると、新しいことは何ひとつありません。 技術的に難しいこともなく、言われてみれば、印刷関連業界で働いていた人なら誰でも思いつくようなビジネスモデルです。 しかし、ラクスルは印刷業界の出身者ではなく外資系コンサルタント出身者が立ち上げた会社です。 たくさんの出資金をマーケットから集め、成功を収めつつある会社に育っています。 賢い奴だなあ、と感心しながら情けない気持ちになりました。 私も含めて、印刷関連業界で育った人間は、印刷は斜陽産業だ、将来はないと自らを卑下しています。 印刷で新しいビジネスを立ち上げるなどとは、とんでもない。脱印刷こそが喫緊のテーマであると思っています。 しかし、縮小しているといっても市場規模は3兆8000億円と統計が出ています。 これは莫大なマーケットであることは間違いありません。 これだけの市場があるのであれば、このラクスルのようにアイデアひとつで新規参入することも可能なのでしょう。 目の付け所ひとつで、まだまだビジネスチャンスはあるということを教えてくれます。
by mixa_suwa
| 2014-04-28 09:30
| 神楽坂日記
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