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2014年 06月 20日
またひとつフォトエージェンシーがビジネスを停止することになりました。
1981年に創業し、33年続けてきた老舗です。 尊敬する業界の先輩が経営されていた会社だけに、寂しさもひとしおです。 貸ポジから始まったストックフォのビジネスモデルは、すでに寿命が尽きたようです。 アナログの時代にできあがったビジネスは、多少のデジタル化を進めところで、ジリ貧を止めることはできません。 ここ数年は1軒、また1軒と、まるで地方の商店街の店舗と同じようにフォトエージェンシーも数を減らしてゆきます。 時代に合わなくなったものは、消えてゆくしかないのでしょう。 人間に寿命があるように、企業にも寿命があるということかもしれません。 少し前に「企業の寿命は30年」という説がありましたが、ネットの時代であるなら10年程度が妥当でしょう。 そういう時代に33年も生き抜いて、倒産ではなく廃業するのであれば立派なものです。 誰にも迷惑をかけずに、それこそ天寿を全うしたといえます。 一時代を築いて、密かに表舞台から消える。 人に引退があるのであれば、企業にも引退があるのは自然なことでしょう。 このようなことを書くのは、隠れ倒産が増えているという記事に、廃業が統計に載らない倒産だとされていたからです。 なんで倒産と廃業が同義なのだ?経営をしたことのない人間の勝手な決めつけだと腹が立ちました。 倒産とは負債を抱えて債権者に迷惑をかける行為です。廃業は誰にも迷惑をかけるわけではありません。 資本主義においては、スクラップ&ビルドは致し方のないことです。 新陳代謝を繰り返すことにより社会は発展してゆく、そのように習いました。 廃業していく会社にかける言葉は残念です、ではなくてお疲れ様ですか、ありがとうございます、ですね。 30年の長きにわたって、社員に給与を払い、税金を払い、カメラマンにロイヤリティーを払い続けてきたわけですから、このフォトエージェンシーにお世話になった人はたくさんいます。 感謝の言葉を贈るのが当たり前ではないでしょうか。 中小零細企業の場合、経営者の引退=廃業というケースは多いです。 後継者不足ということもありますが、ビジネスモデルの寿命が尽きることもあるでしょう。 ですから、アスリートの引退と同じく拍手で送ってあげたいですね。 老兵去るは世の習い、ということです。
by mixa_suwa
| 2014-06-20 09:30
| ストックフォト
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