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2014年 07月 11日
もう10年くらい前の話しになります。
自社コンテンツを扱ってもらおうと、ある老舗フォトエージェンシーを訪ねたときのことです。 某経営者は、若い女性をモデルに使ったポートレート写真が掲載されたパンフレットをしげしげと眺めていました。 そして、ひとこと。「こういう写真が、おかしな使われ方をされるってことはないの?」 私は正直に答えました。 「ないとは言えません。規約で使用の制限を設けたり、ホームページで禁止を呼びかけますが、若い女性の写真が風俗産業などに使用される可能性はあります。」 某経営者は続けます。 「だよね。RF(ロイヤリティーフリー)は誰が買うか分からないし、どんな使い方するかも事前に分からないもの。そんなものに若いお嬢さんをモデルに使っていいのかなあ?」 私も反論します。 「おかしな使い方をされたら二度と使わないように警告を出しますし、場合によっては弁護士から内容証明の手紙を送ることもあります。」 某経営者は畳みかけます。 「でもさ、それは起こった後のことだよね。おかしな使われ方をされる危険があるのに、そんな写真を販売するってのは、どうなのかなあ?若いお嬢さんを危険にさらすわけね。私は嫌だな、そんな商売。」 このお話合いの1年後、某経営者は私どものRFストックフォトを扱ってくれることになります。 「江戸時代じゃあるまいし。世の中、変化しているのよ。」変わり身の早さに敬服しました。 それから、数年を経ました。ストックフォトでは人物ものが一番の売れ筋であることは、誰もが知るようになりました。 人物の撮影を積極的に勧めているエージェンシーもいます。 今は昔。隔世の感があります。 しかし、某経営者の疑問は払拭(ふっしょく)されたのでしょうか? たしかに、時を経て、モデルリリースの書式が整ったり、モデルのストックフォトの理解が深まったりしました。 トラブルが起こった時の対処方法も確立されてはきました。 しかし、根本的には解決できてはいません。 履歴管理を行わないRFでは仕組み上、被写体が望まない利用を完璧に防ぐことはできません。 これは10年前も現在も変わりありません。 こうした不正利用が発生しないようにするには、どうしたら良いのか?策はあるのでしょうか。 このことに頭を痛めている業界関係者もいることでしょう。永遠の課題です。
by mixa_suwa
| 2014-07-11 09:30
| ストックフォト
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