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2014年 07月 25日
滋賀県野洲市でイラストの不正利用が発覚したと、地元の京都新聞が伝えています。
http://www.kyoto-np.co.jp/top/article/20140715000013 感想は「またか…。」しかありません。 この手の不正利用は今に始まったわけでなく、ずいぶん以前から行われているのですが一向に減る気配がありません。 ネットの時代となり、コピーが容易となったので、それこそ安易にダウンロードして使ってしまうのでしょう。 個人が知らずに使ったしまったのではなく、行政機関が法を犯す行為を行うのですから、何をいわんやですね。 コンプライアンス意識の欠如と指摘されても仕方がありません。 著作物には必ず著作権者がいて、使用するには許諾が必要になるということを覚えていただきたいものです。 この記事にあるアートバンク社はイラスト専門のストックエージェンシーで、イラストレーターの権利をしっかり守ることで有名です。 同社が運営するイラストの不正使用を告発したサイト「そっくり広告博物館」は秀逸です。 ご覧になった方もいらっしゃるでしょう。こちらです。 http://www.artparadise.com/museum/index.shtml このサイトを見ていると、いかに不正使用が横行しているかが分かります。 しかも不正使用を行うのが予算のない個人、中小企業だけでなく自治体、著名企業であっても犯してしまっている実態がよく分かります。 カタチのないものはタダ。ネット上にあるコンテンツは自由に使って構わない。 こういう意識が蔓延しているという証拠なのでしょう。 と、ここまでは不正使用糾弾なのですが、少し視点を変えてみます。 なぜ、自治体でイラストの不正使用が行われるのか?コンプライアンス意識の欠如だけが原因なのだろうか?ということを考えてみます。 今回の野洲市のケースでは、毎月発行される情報誌にイラストは使用され、情報誌は250部ほどの発行と記事にあります。 推測ですが、予算がなかったのでしょう。 この情報誌制作の予算は250部の印刷コストに若干上乗せしたくらいしかなかったのでしょう。 不正使用したのは市民活動支援センターの職員だそうですから、予算があれば有償のものを使うでしょう。 仕事で使用するのですから、自分の懐が痛むわけではありません。 しかし、検索で「無料 イラスト」と入れた、とされていますから、最初から無償のものを使うつもりです。 それは、コンテンツ使用のための予算がないから、当然のように行ったということでしょう。 地方自治体で、潤沢な予算があるところは少ないです。 その少ない予算のなかでやり繰りをしていると、こうした広報物制作の予算も少なくなり、広報物に使用されるコンテンツ使用の予算は計上されない、という状況になっているように思われます。 従って、無償のものしか使わないし、使えないとなっているのでしょう。 これは野洲市だけでなく、多くの自治体でもいえることではないでしょうか。 もちろん、予算がないから不正使用したなどという言い訳が通るわけはありませんが、こういう背景があるのだろうと 考えると、根本的な解決は難しいのかなと思わざるを得ません。 つまり税収不足が遠因となっている、ということです。
by mixa_suwa
| 2014-07-25 09:30
| ストックフォト
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