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2014年 08月 25日
コダック社消滅を描いた小説「象の墓場」を以前、紹介しました。
http://mixaphoto.exblog.jp/22092487/ それでは、この黄色い巨象は墓場で永遠の眠りについているのか?というと違います。 フィルムメーカーとしての寿命は尽きましたが、プロ用マーケットでデジタル印刷機とサプライ用品メーカーとして再起をかけて頑張っています。 黄色の巨象のライバルであった日本の緑色の象(富士フィルムのことです)と青色の象(コニカのことです)もまた然り。 デジタル印刷機メーカーとして立派な業績をあげています。 ここのところの売り上げを見ると、フィルムの消滅をデジタル印刷で穴埋めしておつりまで出している、といえるでしょう。 私は印刷業界を離れてすでに20年になるので、どうしても新しい動きに馴染めません。 印刷とコピーとはまったく別モノであり、マーケットもテクノロジーも違うものだとの思い込みがあります。 オフセット、グラビア、あるいは活版などの伝統的な方式のものだけが印刷だと勘違いしています。 いくら印刷雑誌でデジタル印刷の特集を読んでいても、理解はしているものの腑に落ちるということはありませんでした。 ある日、複写機メーカーのショールームにお邪魔し、サンプルを見て、従前コピー機と認識していたものが現在は印刷機であることを実感しました。 それは、使用している用紙がパッケージ用の厚紙であったり、コート紙、アート紙だったからです。 コピー紙でない、オフセット印刷で利用されるアート紙、コート紙が使われていると、これは印刷と認めざるを得ません。 バカな話しです。つくづく、おっさん(私のことです)は頭が固いわと呆れました。 日本の緑の象と以前橙(だいだい)、現在青の象は、フィルムの消滅にも負けずに、コピー機のテリトリーを印刷まで広げて、生き延びています。 元々、象たちは製版用のフィルムやPS版を作っていました。 コンシューマー用のフィルムが消滅すると同時にプロ用のマーケットも消滅してしまいました。 そこで、象たちが生き残るために選んだのが、デジタル印刷機なのです。 日本の象たちの決算を見てください。立派なものです。 伝統的な印刷マーケットはシュリンクする一方ですが、小ロット印刷のマーケットを大きくしながら売上を上げています。 しぶとく生き残った象たちの活躍にも目を向けなければいけませんね。 象たちだけではありません。複写機メーカーの多くは絶好調です。 そのどこもが、コピー機がジャンルを超えて印刷機へと進化し、既存の印刷機マーケットを奪うことにより伸張しています。 ストックフォトもそのおこぼれをいただけるように、小ロット印刷でも儲かるようなコンテンツの利用方法を探すべきでしょうね。 あると思います。いや見つけないといけないですね。
by mixa_suwa
| 2014-08-25 09:30
| ストックフォト
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