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2014年 09月 29日
マイクロストック大手のF社は、かつてこのように述べていました。
ストックフォトの不正利用が多いのは価格が高すぎるからである。 価格が安くなれば不正利用も減ると考えられる。 この言葉を実践するようにF社は、1枚25円からという価格でストックフォトを販売しています。 それでは、低価格のマイクロストックが普及することにより不正利用は減ったのでしょうか。 何のデータもありませんので、判断のしようがありません。減っていることを祈るばかりです。 このF社が新たなサービスを始めました。 ダラーフォトクラブという名称で、1ドルで高解像度、高品質の画像を提供するというものです。 他のサイトでも見かける画像が多いものの、たしかにクオリティは悪くありません。 気になる点といえば、許諾を得ずに撮影したと思しきリリースに問題がありそうな画像が混じることですが、これは多くのマイクロストックサイトと同じようなものです。 マイクロストックの普及によりストックフォトの価格は劇的に下がりました。 定額制(サブスクリプション)の導入によって単価は更に下がります。 そして、その定額制(サブスクリプション)の単価に合わせるように、単品で購入しても1ドルという価格になりました。 これは衝撃プライスですね。 今まではいくら安くても、“まとめてなんぼ”だから安いとか、サイズが小さいから安いとか、用途が限られているから安いとか言い訳が必ずついていました。 ところが、このサービスはそのような言い訳はありません。 しいてあげれば、プロフェッショナル専用だというものだけです。 無償の画像しか使わなかったデザイナーが、これなら使えると書いてあるブログを見つけました。 予算の少ない仕事をしているデザイナーには強い味方になりそうです。 しかし、価格破壊もついにここまで進んだのかと思わざるを得ません。 このサービスが既存のマーケットを食うのではなく、新たなマーケットを築くことを期待したいですね。 でも、こういう価格で販売されるとカメラマンはどうやって採算を合わすのでしょうね。 極端な薄利多売ですから、売れるところであればどこにでも預けて販売機会を増やしてゆく。 1円の積み重ねを必死になって追い求めてゆく、ということでしょうね。 厳しい時代になったものです。
by mixa_suwa
| 2014-09-29 09:30
| ストックフォト
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