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2014年 10月 24日
ビジネスにトラブルはつきもの、起こらないのは墓場だけ。
有名なビジネスコンサルタントの名言です。 ストックフォトビジネスも写真という著作物を扱うわけですから、トラブルは起こります。 被写体からのクレーム、著作権がらみのトラブル、不正使用など挙げればキリがありません。 長年このビジネスに携わっている人は、トラブルは必ず発生するものと覚悟をして仕事に臨んでいます。 もちろん、トラブル、クレームがうれしい人はいません。 しかし、さまざなトラブル、クレームを経験し、対策を立てておいても、思いもつかないことで発生するのがトラブルです。 起こるものだとの心構えをしておかないと、いざ起こったときには冷静に対応できません。 トラブル対策になにが必要かと考えると、経験と知識と行動となります。 それと、言うまでもなく先立つものはお金です。 例えば、被写体が納得できない使い方の広告が見つかったとします。 広告の差し止めと写真の使用差し止め請求をしたいと思えば、通常は内容証明を送付します。 効力を発揮させるためには弁護士名で出すことが有効になります。 弁護士に内容証明を書いてもらえば、相場にもよりますが数万円の出費が必要となります。 そのお金はどこから捻出するのでしょうか。 言うまでもなく、ストックフォトを販売したロイヤリティーからです。 トラブル対策のためには、お金がかかるということです。 ここで問題なのは、トラブルはクリエーターに入ってくるロイヤリティーの多い少ないには関係なく発生するということです。 そうか、お前はこの写真を販売しても、たった100円の収入しか貰っていないのか、仕方ない許してやろう、などとはなりません。 トラブルの発生は、経験的には販売される点数に比例します。 となると、低価格で大量に販売されればされるほどトラブルの件数も増えてくると予想できます。 弊社の顧問弁護士から言われたことがあります。 ストックフォトビジネスは、得られる対価に比較してリスクが高すぎます、あまりいいビジネスとは思われません。 この発言時は1点の貸し出し価格が、1万円を超えるときでした。 その時ですら、リスクに見合う対価でなかったものが、ロイヤリティーが1点数十円であればなおさらです。 上記のことはトラブルが起こったあとのことですが、防ぐための事前の対策にもお金がかかります。 被写体からの許諾を得るためには、手間とコストがかかります。 利益が出なければ、安全対策もなおざりになってしまう、というのはどの業界であっても同じです。 安全対策、トラブル・クレーム対策にはお金が必要であり、この費用を賄えないような利益しか得られないのであれば…。 こういうことです。保険代すら稼げないようなビジネスであれば、やらないほうがマシ、ともいえます。 安全をなおざりにしなければならないビジネスであれば、考えものです。
by mixa_suwa
| 2014-10-24 09:30
| ストックフォト
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