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2014年 12月 19日
思いもかけず20年ぶりに発表されたピンクフロイドの新譜「永遠(TOWA)」にとっぷりはまっています。
中学生の時から聞き始めて、早や40有余年。私のようなオールドファンは歓喜の涙に咽(むせ)んでることでしょう。 正直なところ、「原子心母」や「狂気」を聞いたときの衝撃はありませんが、これで最後かと思うと、それだけで胸がいっぱいになります。 この新譜を紹介する音楽雑誌ミュージックマガジン11月号のある一文に大笑いしました。 「…過去の作品の再発にも気を使ったリリースは新しいファンの獲得にも繋がり、バンドが動いていなくてもベスト盤やボックス・セットが稼いでくれるという、まるで不動産経営のような在り方でグループの歴史を鉄壁にしてきたのだから、…」 ※ミュージックマガジンP58より引用 不動産経営とは、ストックビジネスの本質をついたうまい表現です。 過去に制作された無形資産(知的財産)を編集したり、デジタルリマスターなどと少し手を加えて稼ぐのですから、部屋の管理とメンテナンスを行って稼ぐ大家さんと同じということです。 違いは資産が不動産という固定資産なのか、楽曲という無形資産かということだけです。 手持ち資産を運用して稼ぐというビジネスモデルとしては同じです。 この不動産経営みたいなミュージシャンは他にもいます。 過去に評判が高かった作品をデジタルリマスターだのスペシャルエディションなどと、少し手を加えて再発して稼ぐ、あるいは代表曲を集めるベスト盤という手法です。 日本なら昨年亡くなった大瀧詠一さんなどが代表でしょうね。 こういう資産を持つ人のことをコンテンツホルダーと呼びます。 ピンクフロイドと規模は違いますが、ストックフォトを持っているプロダクション、カメラマンも不動産経営みたいな、という点では同じです。 楽曲、ストックフォトだけでなく、絵画、小説などの著作権を保持している人は同様です。 ただし、お金を生み出す著作物でなければ話しになりません。 コンテンツホルダーが良いのは、作品が1回だけでなく何度もロイヤリティーをもたらしてくれるからです。 ロイヤリティーは不動産経営であれば家賃といったところです。 一生懸命働かなくても、過去に制作されたコンテンツが、遊んでいても稼いでくれる。いいビジネスです。 実は少し前までストックフォトグラファーは、このロイヤリティーを引退後の年金として考えていました。 当人が働かなくても収入が入ってくる商売、おいしいですよね。 だから、将来のためにも、長く売れ続けるコンテンツを制作することをお勧めします。 目指せピンクフロイド=不動産経営!ってか?
by mixa_suwa
| 2014-12-19 09:30
| ストックフォト
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