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2015年 01月 05日
明けましておめでとうございます
本年もご愛読をよろしくお願いします 年末年始に帰省されて、故郷の寂れかたに複雑な思いを抱いたかたもいらっしゃるでしょう。 地方が衰微し東京への一極集中が言われて久しくなりました。 このことについて最近、実感したことがあります。 懇意にしている京都の会社が、防災用品販売のために東京に販売拠点が必要だといいます。 もちろん東京はマーケットが大きいからなのですが、実際に現時点でも東京の企業から通販で購入してもらうことが多いといいます。 それには理由があります。 こうした日常的に使うものではない商品の購入は、どうしても日常的に使う他の商品の後回しになります。 利益が出たから節税のために購入しようとか、予算を消化するために使おうということですね。 ですから、購入してくれる会社は利益を出している会社になります。 残念ながら、地方では利益を残せる会社は少なく、こうした必需品ではない商品を購入できるところは限られます。 業績の良い会社も東京が多い、という単純な事実が浮かび上がります。 この頃、大学の同級生とかクラブの仲間で飲み会を頻繁に開くようになりました。 京都の大学を出て、関西の会社に就職しながら、現在は東京で働いているという人間が集まるのです。 関西で残っている人間より、東京に移った人間のほうが多いくらいです。私もその一人です。 大阪生まれの大阪育ちを自慢して、大阪の医療機器商社に勤務する同級生が、昨年から単身赴任で東京暮らしです。 多くの関西人は東京が好きではありませんが、仕事の関係で仕方なく上京します。 全国で作られた薬品が大阪の道修町(どしょうまち)に集まり、そこから全国に流れる、といわれました。 ですから医療関連業界も大阪に多かったのですが、この業界でも東京での商いが大阪を凌駕するようになったのでしょう。 上述の彼は嘆きます。 「なんでもかんでも東京に集まって、どないなるんやろ。」 関西圏ですらマーケットが細ってしまい、やむなく東京で働かざるを得なくなった彼の本音です。 お金が東京に集中するから、仕事も東京に集まるようになる。 仕事が集まると人も集まってくる、という循環になっています。 地方創生は麗しいのですが、現実的にはかなり難しいでしょう。 お金の流れが東京に集まる仕組みになってしまっていますから。 マーケットのあるところでなければ商売も成り立ちません。 一極集中と批判するより、そのおこぼれを東京でいただくほうが現実的ですね。
by mixa_suwa
| 2015-01-05 09:30
| 神楽坂日記
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