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2015年 07月 21日
日本では普及しませんでしたが、ワンタイムRFという販売方法が話題になったことがあります。
今となっては昔話にしかなりませんが、ストックフォトビジネスのヒントになりそうなので紹介します。 その昔。RFの普及に危機感を覚えた、とあるストックフォト業者がRMコンテンツの価格を落としてRFに対抗しようとしました。 コンテンツをなんども使うのではなくて、一度きりの使用ならRFよりRMのほうが安くできますよ、と。 RFの価格は固定されている場合が多いのですが、RMの場合は交渉によって価格の融通が利くこともあるからこそできた対抗策です。 最小サイズのRFの画像が5000円、それに対してRMでもウェブ制作のための画像サイズなら3000円で提供するといった具合です。 負けじとRF業者もこの措置に対する商材を開発します。それがワンタイムRF です。 何度でも使えるのがRFのメリットですが、1回だけの使用に制限するかわりに価格を落とす、というものです。 入手したRFコンテンツは、本当に1回しか使用しないのか?をチェックするのは大変ですが、そこは性善説に基づいて運用されていました。 弊社もエディトリアル使用、たとえば新聞、雑誌の記事のなかで使用するという使い方を海外のプレスに提供したことがあります。 このワンタイムRFは安いという以外にもメリットがあります。 それは1プロジェクト(一連の仕事でさまざまな媒体で使用)が終われば、ストックフォトを保存しないという仕事の進め方にあります。 ダウンロードした画像を、次に使用する時のために保存するにも手間がかかります。たくさんになれば管理するのも面倒です。 新しいプロジェクトになれば、保存してある画像を探すより、たとえ前に使った画像であっても、ダウンロードしたほうが楽なのです。 コンテンツは使い切りという考えになります。 この使い切りがよいのは前述の通り、ストックフォトを保存しておく必要がないことです。 保存のために新たなファイル№をふったり、どこのサーバーに保存したということを覚えておく必要がありません。 ストックフォトが必要となれば、マーケットプレースで検索してダウンロードしたほうが楽になります。 保存・管理の手間を考えたら、使い切りのほうが便利、ということを商売にしたのです。 マイクロストックが、このワンタイムRFの普及を阻止したように思えますが、エディトリアル用途のように基本的には1回しか使わないストックフォトは、こうした販売方法は今でも有効だと思われます。
by mixa_suwa
| 2015-07-21 09:30
| ストックフォト
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