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2015年 12月 28日
懇意にしている写真家が7年ぶりにハワイに撮影に出かけました。
フェースブックに滞在中の雑記を毎日アップしていました。 そのなかで、へーっと驚いた話題をひとつ。 彼が久しぶりのハワイで気になったのが、物価の上昇です。 肌感覚で1.7,8倍、円安を考慮しても1.5倍になっていると言います。 照り焼きのチキン弁当が11ドル(1330円)※1ドル=122円で換算、コンビニのホットドックが6ドル(732円)と具体例を紹介してくれています。 ランチを二人でとると40ドル(4880円)になってしまうと嘆きます。 「今や夢の楽園は遠い昔になってしまったのか」と上手なオチをつけました。 彼の認識はまったく正しいです。 ちょっと計算してみましょうか。 7年前は1ドル100円でしたから、為替は当時より1ドル20円安になっています。 物価を比較するときに、為替だけでなく、GDPも大きく変化していますから、これも考慮する必要があるでしょう。 一人当たりのGDPでアメリカと日本を比較してみます。 7年前の2008年はアメリカ483万円、日本は406万円でした。 今年2015年はアメリカ682万円に対して日本は394万円です。 GDPが大きくなるということは、インフレ状況で物価が上がると考えてもよいでしょう。 逆に、日本のように小さくなるということは、デフレで物価は下がったと考えられます。 そうすると日本では物価は7年間で約3%下がり、アメリカでは41%上がったと推測できます。 となると、日本で暮らす日本人がアメリカに行くと物価は平均して45%程度上がっていると感じられるはずです。 ですから、7年前には100円だったものが150円になっているのも当たり前ということになります。 ※GDPと物価が相関関係にあるというのは、私がヨーロッパ在住の人から聞いた話しから類推したものでしっかりした裏づけがあるわけではありません。悪しからず。 それと、この数字は平均であって、商品によって上昇率が異なりますので正確に比較できるわけでもありません。 あくまで目安として使えそうだということです。 彼の意見を反対から考えてみます。 ハワイに住んでいる方が数年ぶりに日本を訪問すると、まったく逆の意見が出てくるはずです。 「なんと日本の物価は安くなっているのだろう。」 日本は失われた20年と呼ばれるデフレ時代の結果、GDPは減っています。 そんな国は日本だけで、アメリカを始めとした欧米先進国はGDPは大きく伸ばしています。 インバウンド需要とか爆買いとかは、円安とデフレによって物価が相対的に安くなって旅行しやすくなり、買い物がお得になったことが一番の原因なのでしょう。 日本人のおもてなしが評価された、ということではないでしょうね。残念ながら。 世界中でブームのラーメンですが、ニューヨークでは20ドル(2440円)でも流行るし、安くても8ドル(976円)程度だと聞きます。 それが日本では、有名店でも800円程度なのですから、訪日外国人にとっては驚くべき安さと思われるでしょう。 日本人は日本は物価が高いと思いがちですが、欧米先進国と比較するとずいぶん安いと思いますよ。 ですから、海外旅行が振るわず、国内旅行が旺盛なのでしょう。テロの影響だけではないと思います。 ハワイでのんびりするより、国内の温泉でゆったり過ごすほうがコスパは高い、ということになりますね。
by mixa_suwa
| 2015-12-28 09:30
| 神楽坂日記
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