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2016年 05月 30日
5月12日に大学生が選ぶ人気就職先ランキングが日経新聞で発表されました。
文系1位はJTBグループです。 弊社は昨年3月までの7年間、グループ会社でしたので、こんなにも若者に人気のあるグループの一員だったのだと率直にうれしいですね。 インバウンド需要で業界が盛り上がっているというトピックスに加え、観光が21世紀の成長産業と目されたことが人気の秘訣でしょう。 JTBだけでなく競合のHISも文系人気3位ですから、旅行会社が人気を集めていますね。 思い出します。 就活が始まるこの時期に天王洲(JTBの本社)へ出かけると、着慣れない黒スーツの女子学生の集団に圧倒されるのが常でした。 今年だけでなく常に就職人気上位の会社なのでした。 旅という楽しいことを仕事にできるという魅力、業界ナンバーワンのブランド力が反映されているのでしょう。 もうひとつ思い出しました。 JTBの人気の高さをプロパー社員と話をすると、ほとんど一様に「学生は知らないだけですよ」とシニカルなことを言います。 新参者の私が、世間では憧れのグループ会社であることを誉めそやしても、彼らは実態が分かっているだけに喜んだりしないのです。 学生が持っているJTBのイメージと実態には大きなかい離があるのです。 離れてから言うのもなんですが、JTBは立派な会社です。 優秀な社員は多いし、社員の待遇、福祉・厚生は旅行業界のなかでは恵まれています。 グループ企業の役員が集うミーティングに参加して、自分のグループの一員であることに誇りを持ったものです。 外へのアピールはうまいです。例えば、こんなことです。 http://www.jtbcorp.jp/jp/colors/detail/0057/ これを見れば、私もこんな職場で働きたいと思うのも当然でしょう。その結果が就職ランキング1位です。 それなのに、プロパー社員からは学生は知らないだけという冷めた意見。 社員がそう感じるには理由があります。 離職率が高い。激務の割には給料は安い。思い描いていた仕事と実際にやっている仕事とのギャップ。 こんなことからシニカルな反応は出てくるのでしょう。 JTBは業界のリーディングカンパニーですから、社員の待遇は旅行業界のなかではトップクラスです。 これは間違いありませんが、旅行業界は世間の水準からいえば薄給、激務であることも間違いありません。 旅行会社が薄給、激務であることはビジネスモデルから考えれば当然のことです。 詳しくはブログを改めて書くことにしますが、簡単にいえば手数料商売なので粗利率が低く、扱う商材がコモディティなので低価格競争に陥りやすく利益が稼げないからです。 もちろん、こんなことは会社に入ってからでないと分からないことでしょう。 学生が表面的なことだけを見て就職志望先を判断することを責めることはできません。 と言っても、当のプロパー社員は学生に対してシニカルな意見ですが、自分はJTB社員であることにものすごく誇りを持っていました。 このアンビバレントがよそ者の私には理解できなかったですね。こんなことを思い出しました。
by mixa_suwa
| 2016-05-30 09:30
| 神楽坂日記
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