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2016年 07月 11日
日経新聞に日経マネーセレクションというコラムが掲載されます。
先月号は「お金でどれだけ幸せになるのか」と興味深い内容となっていました。 日本でもアメリカでも、収入と幸福度は比例するが、年収が800万円程度で頭打ちになるそうです。 その理由は、ある程度まで収入が増えると、収入よりも社会的な関係や働く喜びが重要になったり、消費における選択肢が増し、生活の質を高めることに関心が向かう、からだそうです。 経済的に豊かな国の国民が貧しい国の国民より幸せだとは限らないし、一国の時系列で考えても、国内総生産(GDP)が増えるほど幸福度があがるわけでもない。 個人の所得水準と幸福度の関係も同じだ。人は他人と比較して自分の幸福度を判断し、また、経済環境が良くなってすぐに慣れてしまう。 記事からの引用ですが、いやいや素晴らしい。卓見です。 私のお気に入りのミュージシャン、ライ・クーダーに「チャベス・ラヴィーン」というアルバムがあります。 ロサンジェルス郊外の再開発によって、立ち退きを迫られたメキシコ移民の心情をつづった歌があります。 その歌のあるフレーズに衝撃を受けたことがあります。 立ち退きを迫られるまで、自分たちが貧乏で惨めな存在であるとは知らなかった。ただ毎日楽しく暮らしていただけだった。というものです。 お節介な人たちに、悲惨なお前たちを助けてやると言われなければ、自分たちは貧しく、不幸ではなかった。知らなければ幸せのままだった、ということになります。 この歌詞で、幸せとは相対的で主観的なものであることを学びました。 他人の目には、貧しく惨めに見えても、その他人と自分を比較することがなければ、楽しく幸せであったのです。 能天気であったからこそ楽しかったのです。 日経マネーセレクションで書かれている内容も、ほぼ同じことです。 「人は幸福度を他人と比べることで簡単に判断する」 「心の平静を保つために、あえて周りを見ないようにすることも大切だ」 と大阪大学の大竹文雄教授の発言を紹介しています。 他人と比較して、優越感に浸ったり、コンプレックスを持つ、コンプレックスが嫉妬に転化し、他人の不幸を願うようになり、自分が一番不幸になる。 単純化すると、こんな具合です。 そうは言っても、どうしても誰かと自分を比べてしまいがちなのが人間です。 比較することで自分のポジションを確認し、安心を得るということもあります。 あえて周りを見ないようにする。なかなか難しいことです。 ということで、年収800万円までは幸福度が収入と比例するなら、この数字を目指すべき?ということになりますか?
by mixa_suwa
| 2016-07-11 09:30
| 神楽坂日記
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