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2008年 09月 09日
ストックフォト業界についてのお話を続けることにします。
業界の魅力について語ろうと思いましたが、その前にこの小さな業界の歴史を簡単に振り返ってみることにします。 今から40年ほど前には、印刷物で写真を使うとなるとその度に撮影していました。ハワイ旅行のパンフレットを作るとなれば、カメラマンがハワイまで出かけ撮影してくるといった具合。 そこで頭の良い人が考えました。 印刷物で写真を使うたびに撮影するのではお金と手間がかかる、一度撮影した写真を貯めておいて何度でも使えば良いのでは、と。 たしかにハワイまでカメラマンを派遣して撮影していたらたいへんなお金と時間がかかります。 これをすでに写真を持っている人から借りればぐっとお安く使えるわけです。 業界の古参は言います。「つまり洋服で言えば吊るしだな。オーダーメードではなく、レディメードなわけだ」 こんな具合にしてストックフォト業者はビジネスを開始したのでした。 この業界のことを今でも“ありネガ屋”“貸しポジ”“レンタルポジ”と呼ぶ方がいらっしゃいます。 どのネーミングも言いえて妙です。いちいち撮影するのではなく、すでにある写真を貸し出すからです。 ちなみにネガとはネガフィルムのこと、ポジとはポジフィルムです。 ポジフィルムはリバーサルフィルムとも呼ばれ、プロフェッショナルが使う印刷原稿に適したものです。 著名な業者としてはオリオンプレス、世界文化フォト、ボンカラーなどがありました。 このポジフィルムを貸し出すというビジネス、1回使用するごとに料金が発生します。 使用するときはクレジット(著作権者は誰だということを示す印。(c)マークが有名)を入れる。 出来た印刷物は2部ほど提供する。業者はどこの誰が、いつどのような目的でこの写真を借りたかということを記録しています。このことを履歴管理と言います。 最近はポジフィルムからデジタルデータが主流となってきましたが、このような写真の販売形態をライツマネージメントと呼んでいます。 現在、ストックフォト業者=フォトエージェンシーが扱う写真はおおまかに言って、このライツマネージメント型の写真とロイヤリティーフリーと呼ばれる写真の2種類です。 マイザは後者のロイヤリティーフリーの専業者です。 では、このロイヤリティーフリーというもの、いつどのように誕生したのか?は次回に。
by mixa_suwa
| 2008-09-09 13:06
| ストックフォト
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