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2008年 09月 19日
ガラパゴス現象という言葉をよく聞くようになりました。
IT製品、サービスが日本国内マーケットだけに適応する形で発展し、世界のスタンダード から外れてしまい国際的な競争力を失うことを言うようです。 ロイヤリティーフリーが日本で普及する歴史も、欧米とはかなり違います。 これもガラパゴス現象のひとつかな? 欧米のフォトエージェンシーがロイヤリティーフリー商品を扱いだしたのは、おおよそ15年前になります。 従来からのビジネスであるライツマネージメントと平行してロイヤリティーフリーのコンテンツを扱い始めました。 写真を扱うという点では同じ、販売の方法が若干違うだけと言う考えがあるのでしょうか、 あるいは顧客の要望に迅速に応えたというところでしょうね。無理のない動きに見えます。 ところが、日本の場合は異なります。 写真を扱う専門家であるフォトエージェンシーが率先して新しい販売形態であるロイヤリティーフリーを扱うことはありませんでした。 日本のロイヤリティーフリーは意外なところから産声を上げました。 今から14、5年前の1993年、1994年頃に、素材集と呼ばれる CD-ROMパッケージ商品として生まれました。 現在に続いている「素材辞典シリーズ」のデータクラフト、「バックの鬼」エーアンドピーコーディネータジャパン(後にデザインエクスチェンジに改称)、「マイザ・イメージライブラリー」大日本スクリーン製造 (後に独立してマイザに)などを代表としています。 3社ともフォトエージェンシーではなく、写真ビジネスに関して言えばいわば素人であったと言ってよいと思います。 ストックフォトビジネスというよりも、当時目新しかったCD-ROMというメディアを使ったソフトウェアメーカーという位置づけです。 実際にCD-ROM素材集の販売はパソコンショップの店頭で行われ、扱ってもらう代理店はソフトバンクなどでした。 (このパソコンショップへ卸す代理店のことを業界用語では流通といいます。) メーカー自身も自分たちがストックフォト業者であるとの自覚はなく、ソフトウェアの一種 である写真データを収録してCD-ROMにパッケージ化する、という感覚であったようです。 ようです、などと他人事のように書いていますが、まさに私がそんな感覚でした。 ロイヤリティーフリーコンテンツを素材と呼んでいたことで分かるように、黎明期ではバックグラウンドとかテキスチャーと呼ばれるジャンル、背景に使ってもらう写真を販売してゆこう という感覚でした。 既存のフォトエージェンシーとはあきらかに業界が違うというように理解していました。 以下、次号に続きます。
by mixa_suwa
| 2008-09-19 16:07
| ストックフォト
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