カテゴリ
以前の記事
ブログパーツ
検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
2008年 10月 02日
数年前まで日本のフォトエージェンシーはロイヤリティーフリーについては否定的な考えが
主流でした。 ロイヤリティーフリーの専業者の私が言うのもおかしいのですが、当然でしょうね。 理由はざっとこんなところです。 1.ロイヤリティーフリーは価格破壊である。 ライツマネージメントの写真は1枚30,000円程度で貸出しされていました。それが100枚収録されたCD-ROMが10,000円で販売されれば…。 2.デジタル化をするには手間もお金もかかる。 フォトエージェンシーはポジを貸出すのが仕事、デジタル化=スキャニングは製版・印刷会社が行うもの。 データで提供することには慣れていないし、外注費もかかる。できれば、こんな手間はかけたくない…。 3.こんな価格ではカメラマンの生活が成り立たない。 1枚販売されればカメラマンには15,000円入るのが当たり前。それが、100枚収録して10000円では話にならない…。 4.不特定多数に販売されては、カメラマン=著作者の権利が守られない。 ロイヤリティーフリーは誰が使用するのか、どのように使われたのかを確認できない。 これでは、勝手に複製されて使われても分からない…。 5.購入者が特定できないのでは、不正な利用を防げない。 おかしな使い方(公序良俗に反するということです)されても、利用者を探すことから始めなければならない。 被写体となったモデルが気の毒である…。 もっともな考えだと思います。 しかし、時代が変わったということでしょう。 ストックフォト業者の思惑がどうであろうが、ロイヤリティーフリーの普及をとどめることはできなかったのです。 使う側から支持を得たからです。 時代の流れには抗することはできない、ということでしょう。 例えていえば、ケータイと固定電話の関係みたいなものとでも言えるでしょう。 ケータイの普及によって、固定電話業者が損害を受けたとします。 しかし、ユーザーからすれば使い勝手の良いほうを使う。固定電話業者に義理立てして使わないなんてことはありません。 固定電話業者がいくら自分の既得権を侵害されたと訴えたところでケータイの普及は止められません。 大雑把に言うと、こんな感じですね。
by mixa_suwa
| 2008-10-02 11:07
| ストックフォト
|
ファン申請 |
||