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2009年 11月 24日
大相撲の九州場所が福岡国際センターで行われています。
玄界灘に木枯らしの吹き始めるこの季節に行われる年の収めの九州場所、なんとも風情があります。 お客様の入りが少し心配ですが、昨日までの3連休は満員御礼が出ました。 なんとか千秋楽まで盛り上がっていって欲しいものです。 この九州場所で圧倒的な人気を誇るのがご当地力士の大関魁皇です。 モンゴル勢が角界を席巻するなか、満身創痍になりながら長年土俵を勤めています。 今場所で幕内在位98場所の歴代1位の記録、勝ち星も歴代2位の804勝となりました。 気は優しくて力持ち、今時少なくなったお相撲さんらしいお相撲さんといわれています。 彼のインタビューが初日の11月15日に日経新聞に掲載されました。 この日経に掲載される関取へのインタビューはいつも感心する内容が多く楽しみにしていますが今回の記事は一段と味わい深いものでした。 印象に残る発言を紹介します。 大関陣の不本意な成績が続き、魁皇自身もようやく勝ち越す程度の成績(今年の5場所は全部8勝7敗)が批判されることについて、どう思うかという質問に対して、 「これも経験だと思うようになった。いずれは自分も辞めて力士を育てる側に成る。その時のためにもいいことも悪いことも経験した方が、指導するうえでもプラスになる。」 ケガも多いのに、何が大関を土俵に駆り立てるのか、と聞かれて、 「自分でも思う、何で痛くて夜も眠れないような思いをしてまで続けているのかって。でも、それは今しか経験できないから。 苦しいとか、きついとか、相撲がとれるから味わえるわけで、痛みを感じることで、おれはまだ相撲をとれているんだと逆に実感する。」と答えています。 素晴らしいです。 経験を通してしか得られない、悟りのような境地に達しているような至言ともいえます。 頭で考えて理屈をひねりだしたのではなく、身をもって経験したからこそ得られる言葉、重いですね。 ひとつのことをとことん突き詰めれば、何か得られる、と言われます。 魁皇のインタビューは、相撲道を突き詰めた結果、この何かが得られていることを示しています。 このインタビューを読んで一層、魁皇を応援したくなりました。 今場所はここまで6勝3敗と好調です、残りの6日間も好成績で締めくくって欲しいものです。
by mixa_suwa
| 2009-11-24 09:31
| 神楽坂よもやま話
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