カテゴリ
以前の記事
ブログパーツ
検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
2010年 06月 07日
私は大学生の頃、探検部といういっぷう変わったクラブに所属していました。
当時は探検と冒険との違いが一般には認識されることはなく(今もですが)、アドベンチャー的要素の強い“遊びのサークル”と誤解されることもありました。 実は探検部は文化人類学、民俗学をベースにした学術系のクラブなのです。 学術系ながらデスクワークよりフィールドワーク、つまり現地での活動を主として行うというのが特徴のひとつです。 山岳部から派生したクラブですので、調査を行うときには山岳技術を使うのも特徴といえるかもしれません。 このクラブ出身者は報道、写真の世界に進む人が少なくありません。 好奇心が旺盛な輩が集まってくるからでしょう。 私が写真と関わりを持ったのも、探検部がひとつの要因なのかもしれません。 その探検部でお世話になった恩師が定年を迎えられことを記念して、先生の集いが京都のセンチュリーホテルで5月29日に土曜日に開催されました。 スピーチで先生曰く 「アホなことを考えたり、やったりする探検部の諸君とかかわる中で、私が指導、アドバイスする立場 なのであるが、逆に私が探検部の連中に感化され、アウトローみたいなこともした。」との事。 アホの一人として、いろいろご厄介をおかけしましたことをお詫びいたします。 このトラブルを起こすクラブの部長を32年半も続けられていたことはおどろくべきことです。 聞けば、部員がアマゾンで失踪したり、裸でバイクに乗って警察に御用になったりして、何度も活動停止処分になったり廃部の危機があったようです。 最初にお会いしたとき私は未成年、先生は助教授で33歳、それから年を経ること30有余年。 京都・深泥池にご専門のミズグモ採集に同行させていただいたことをディティールまで鮮明に覚えておられました。 アホな部員のことまで覚えていただいているとは、本当にありがたいことです。 本当にお疲れさまでした。 先生の名は吉田真といいます。 里山の生物多様性,造網性クモ類の種間関係,環境の安定性とクモ類の生活史戦略などを研究され、引続き立命館大学の教壇に立たれます。 お元気でご活躍されることをお祈りいたします。
by mixa_suwa
| 2010-06-07 09:22
| 神楽坂よもやま話
|
ファン申請 |
||