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2010年 10月 22日
マイクロストックの雄、fotoliaの会社案内に次の記載があります。(fotoliaホームページより引用)
弊社の方針…Fotoliaは、デジタル作品の著作権侵害は主に価格の障壁が高過ぎることによるものであると確信しています。 なるほど。フォトリアは不正利用が行われるのは、ストックフォトの利用料が高すぎるのが原因と考えているわけですね。 価格が安ければ、正規に利用してくれる人が増えると考えています。 素晴らしい。こういうコンセプトの打ち出し方は見習うべきです。 ところで、既存のフォトエージェンシーで印刷物作成用の写真を利用しようとするならば最低1万円はかかります。 この価格が高いか安いかは、立場、時節によって判断はさまざまでしょうが、マイクロストック業者とすれば高いと判断するのでしょう。だからこそ後発でもマーケットに参入できるという根拠にもなります。 さて、不正利用が起こるのは利用料が高すぎるからでしょうか。 検証されたこともありませんし、検証できるようなデータもありませんので、推測でしか語れません。 仮にこの説が正しいとするならば、マイクロストックでは不正利用が既存のストックフォトに比べて少ないとなるはずです。 こんな話を思い出します。 日本のあるエージェンシーで不正利用が発生しました。 カンプ用のウォーターマーク入りの画像をダウンロードして、透かしを消してホームページ作成に使った、というものです。 このダウンロードしたのは仕事でホームページ制作を請け負うプロフェッショナルでした。 使われた画像は30点前後です。正規に購入すれば1点500円で15,000円程度となります。 この話を聞いた人の反応は「たった500円でも正規に買わないのか。ウォーターマークを消す手間のほうが大変だろうに。」というものでした。 個人が趣味で利用するのではなく、web制作会社が仕事で使用するにも関わらず1点500円の画像代が惜しい…。 この会社が著作権に対する意識が低すぎるのか、あるいは500円でも苦しいくらいの低予算の仕事を請けているということなのか。 それでは、この画像使用料が1点300円なら、この不正利用は起こらなかったのだろうか、と考えてみます。 結果は同じような気がします。 それなら1点100円なら迷わず買うのか。これも同じだと思います。 そもそも写真を利用するのにお金を払うつもりのない人間は無償で入手する以外の選択はしないでしょう。 つまり予算のあるなしに関わらず、不正使用する人間はするでしょうし、しない人間は予算が少なければ利用点数を減らすか利用しないという選択をすると思います。 もちろん、この一例だけで、価格に関係なく不正利用は起こるという判断にはなりません。 しかし、通常の万引きを考えれば、高いものは万引きされやすく、安いものは万引きされにくい、とはなりません。 だいたい万引きされるのは、価格の安いコモディティーで、ガードがゆるそうと思われると万引きの被害は多くなりそうです。 写真の不正利用もデジタル万引きですから同じような状況になるのではとも思えます。 冒頭のfotoliaの弊社の方針は、本拠ヨーロッパでは彼らの確信は正しいのでしょうね。 アメリカなどの基本的な価値観がキリスト教に基づくところは、その通りとなりそうです。 しかし、日本では安くなっても不正利用はそれほど少なくなりそうもない、というのが私の考えです。 それでも日本はアジアのなかではマシなほうです。 お隣の大国のように安くても高くても不正使用が当然とはなっていないだけに。 皆さんはどうお考えになるのでしょうか。 詳細はコチラ!
by mixa_suwa
| 2010-10-22 10:34
| ストックフォト
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