カテゴリ
以前の記事
ブログパーツ
検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
2011年 06月 24日
ストックフォト業界にとって6月は業界最大のカンファレンスCEPICが開催される月です。
ヨーロッパの6月は、からっとした暑さで日照時間が長く、訪れるには最高の季節です。 今年は5月という異例の月にトルコ・イスタンブールという、これまた異例のヨーロッパ以外の場所で開催されました。 私は2005年のチェコ・プラハ、2006年フランス・ビアリッツ、2008年マルタでのCEPICに参加しましたが、ここ3回は不参加です。 海外の業者とのやり取りはメールで済むし、これ以上販路も広げられそうもないと考えると、わざわざ1週間の時間と経費をかけるのもなんだかな、と消極的になってしまうのです。 今年の日本からの参加は5〜6社だったと聞きました。少なくなったものです。 経済状況を反映するのか、日本企業の参加は減ってゆき、中国などのアジア企業は増えていっているようです。 国の勢いはこんなところにも表れますね。 今年参加した人に話しを聞くと、話題を集めているのはやはりマイクロストック業者だったようです。 マイクロストックが広告写真(クリエイティブ)のみならず記事写真(エディトリアル)まで席巻していることに驚いているようでした。 RM(ライツマネージド)とかRF(ロイヤリティフリー)、エディトリアルとクリエイティブというジャンルの壁がなくなって、業界がマイクロストックだけになってしまいそうな勢いと感じたようです。 現実的に世界最大のgetty groupの売上の半分以上は傘下のiStockの売上で占めているのですから、この感想も妥当なものでしょう。 彼の感想でなるほどと思ったのは、このマイクロストックのビジネスは今まで自分が携わっていた写真のビジネスとは別のものだというものです。 デジタルコンテンツを扱うIT産業の一種であるということです。 この感想は別に彼の独自のものではなく、以前から言われてきたものですが、彼はRMエディトリアル、つまりマイクロストックから一番遠いところで写真ビジネスを行っていた人間です。その人間でも、このように感じるざるを得ないくらいの時代になったということです。 たしかにコンテンツがこのビジネスの主体ではなく、サイトの出来具合、サービスの洗練度、検索の容易さで競っているという側面が大きいのは事実ですね。 この点はわれわれも重々理解しておく必要があります。 これは何度も書いたことですが、プロフェッショナルがクローズドなマーケットを相手にしているビジネスから、ネットを核としたオープンな環境で行われるデジタルデータのビジネスに変わった、ということです。 なかなか文章で読んでも、このことは腹に落ちません。 CEPICのような世界中の業者が一堂に会す場所では、その場に身を置けば自然と理解できてしまうところが良いですね。 来年はロンドンの開催らしいです。 CEPICが困るのは、ヨーロッパ人が訪れたいヨーロッパのリゾートで開かれることが多いことです。 日本からのダイレクト便がないので、その地に着くまで20時間以上もかかることがありました。 ロンドンなら直行便があるからそんな不便もありません。 私は頭では理解できてるつもりでも、世界の流れに大きく遅れてしまっていることを自覚しています。 この「浦島太郎状態」を抜け出すためにも久しぶりに、来年は出かけてみようかと考えています。少し気が早いけど。 詳しくはこちら!
by mixa_suwa
| 2011-06-24 09:46
| ストックフォト
|
ファン申請 |
||