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2011年 09月 26日
ストックフォト業界だけでなく日本の苦しい業界の図式はだいたい同じです。
需要不足なのに供給過剰となっている、この状態です。 供給過剰なのは技術革新により供給能力だけは伸びていくにも関わらず、マーケットが大きくならないからです。 需要不足で供給過剰になりますと、小さくなるパイを自分だけはたくさん奪おうと激しい価格競争が起ります。 価格競争の結果は、当たり前ですが価格は下落し、また一段と価格競争が始まる、となります。 企業はその状態に対応するためにローコストオペレーションを目指すことになります。 ローコストオペレーションというと聞こえはいいですが、実際行われることは従業員の削減、賃金カット、家賃カットなどのいわゆるリストラです。 リストラで経費を削り、採算ラインを下げようとするわけです。 弊社もご多分に漏れず、といったところです。 そのした環境のなかで高い評価を受ける会社には共通することがあります。 従業員の平均年齢が若く、勤続年数が短いということです。 これは人件費を安く抑えるための必要条件になっているといってもいいでしょう。 BLOGOSというネットの論壇で人気の非国民通信ではこのように表現しています。 従業員の賃金水準を極限まで低く抑え込むことで低価格のサービスを提供している企業が幅を利かせている昨今です。 消費者向けの価格を維持するために、従業員の賃金を下げることで対応せよと…。 …そしてこれに対する反対の声は全くと言っていいほど聞こえてこないのですから。 これはどの業界にも同じことがいえます。 消費者向けの価格を維持するとは、マーケットニーズに応えると言い換えることができます。 マーケットニーズに応えるとは、低価格のサービスを提供するということです。 そのために安く使える=若くて経験年数の浅い社員で会社を成り立たせることが必要となります。 豊富な経験がある中高年労働者は賃金が高いということで大切にはされず、リストラの対象となってしまいます。 老舗のフォトエージェンシーが苦しくなっていく状況は、簡単にいってしまえば、経費に見合うだけの利益が確保できなくなるからです。 その経費のなかで人件費は大きな比重を占めます。 老舗のエージェンシーの共通項は従業員の勤続年数が多く、ベテランが多いということです。つまり人件費が高い。 人件費が高い=コスト高=価格競争で負けるというスパイラルに落ち込むことになり、耐えられなくなるわけです。 これって労働者の側から見ると、とんでもない話です。 長年勤められる環境が整っていて給与水準が高いことはプラス評価です。 ところが労働者の側の見方とマーケットの見方は違います。 低価格でサービスを提供せよとは、ボーナスは少なく、給料は安くしろとの圧力です。 マーケットの見方で評価の高い企業は、従業員から見るとブラックということになりませんか。 時間当たりの労働単価を安くすることに長けている会社としか思えない、という声があがっても不思議ではありません。 では、どうすれば良いのでしょう? ユーザーもハッピー、従業員もハッピーになる方法を見つけられればよいのですが…。 しかし、そんなうまくゆく方法があれば、すでに実践しています。 見つけられないから、できる範囲で手探りで行動しているというのが現状でしょう。 難しい問題です。 詳細はコチラ!
by mixa_suwa
| 2011-09-26 09:48
| ストックフォト
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