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2011年 12月 02日
コンテンツビジネスに関わっているんだから、と先月は積極的に美術館に足を運びました。
先週は東京ミッドタウンにあるサントリー美術館で開催されている「南蛮美術の光と影」を見に行きました。 安土桃山から江戸初期にほんの数十年の短い期間、時代のあだ花のように咲き誇った南蛮美術の代表作を集めた展示、興味深いものがありました。 詳しくはこちら。明後日までです。 http://www.suntory.co.jp/sma/exhibition/11vol05/index.html 展示を見終わって土産物屋、ショップバイカフェ(shop×café)を眺めていました。 置いてあるものはどれもセンスが良くてオシャレなものばかりです。 美術展を見終わった女性たちで店内は溢れています。 視界に、今回の目玉「泰西王騎馬図屏風」のポストカードが1枚150円で売られている光景が入ってきました。 手に取る人が次々と現れます。「ふーん、まだまだポストカード需要はあるんだなあ」と感心します。 そこから首を右に回すと次に視界に入ったのは六曲一双の屏風のミニチュア200円です。 これも結構の人が買い求めています。 屏風のミニチュアといっても横長のポストカード大の印刷物に折り線が入っているだけのものです。 「へー、結構、紙製品の需要もあるもんだ」と再び感心してしまいました。 続いて視線を自分の右手に移すと、握られているのはこの展示会のチラシです。 丸められたチラシは、A4の大きさでしっかりしたデザインで印刷も手抜きはありません。 ふと考えてしまいました。 ポストカードはA6サイズで1枚150円で販売されている。 ミニチュア屏風はA6寸ノビで200円で売られている。片やチラシはA4で無償で配布されている。 使われている絵柄は同じで印刷物としても変わりがない、どちらも4色オフセットである。 紙質の差はあるものの、作成に関わるコストはさほど差があるようには思われない。 それなのに、同じコンテンツの印刷物でありながら、片方は有償であり喜んで買い求める人がいる。片方は無償でも手に取らない人もいる。 ポストカードやミニチュア屏風は袋に入れてもらって大切に扱われるが、チラシはクシャクシャにされて捨てられてしまう。 どうしてなんだ。同じ絵柄の4色オフセットの印刷物なのに、この待遇の差は。差別だと問題にならないのか。 などとクダラナイことを考えてしまいました。 では、このポストカードとチラシの扱いの差はなんでしょうね。 同じ印刷物で制作コストにさほど差はない、しかし待遇はまったく違うのはどういうわけだ、と義憤にかられてしまいました。 チラシがあまりにかわいそうではないか、と。 答えは簡単なことです。ポストカードは商品であり、チラシは販促物だからです。 ポストカードは紙製品であり、チラシは紙媒体だからです。 有償の商品は大切に扱われ、無償の媒体は情報を伝えることが目的であるから印刷物そのものにさほどの価値はないと思われるからです。 どうせ印刷物に生まれるなら、読んだら捨てられるチラシよりも、商品として値がつき大切にされる紙製品のほうがいいな、などと再びクダラナイ妄想を膨らませました。 でも、印刷会社は印刷物需要の減少を嘆くよりも、商品として付加価値の高い紙製品を作って販売することも考えられるのではないかとも思いました。 こういうことを書くと、そんな商品があれば苦労はしないし、誰もがやっている、と反論されるでしょうけど。 詳細はコチラ!
by mixa_suwa
| 2011-12-02 09:51
| 神楽坂日記
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