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2012年 02月 27日
今月19日(日)まで上野にある東京国立美術館で開催されていた「北京故宮博物院200選」展に行ってきました。
訪れたのは金曜午前11時だというのに、会場に入るまでに行列を作って並び30分近く待たされました。 入場料は1500円。そんなに安いわけでもないのに、たくさんの人で賑わっています。 不況とはいえ、平日の昼間にどこからこんなに人が来るんだろうと、寒風の中をぼーっとしながら思いました。 うん?この光景は毎日見ているものに近いなあ。ランチタイムの神楽坂と同じであることに気づきました。 60代、70代の高齢者が圧倒的に多いのです。しかも女性の集団が目につくこと、目につくこと。 そりゃそうです。金曜日の11時に行列を作るのは時間に余裕のある方しかいませんから。 見終わって、同じ敷地内にあるホテルオークラが営んでいるレストランでおそめのランチをとりました。 ピークタイムはとうに過ぎてても、高齢の女性グループで賑わっています。 楽しそうに海外旅行の話題で盛り上がっていました。 この人たちは、どういう人たちだろうか?とふと考えました。 仲間と集って芸術を楽しみ、少し贅沢なランチを楽しむことができる人たち。 年金暮らしだろうな、旦那さんも定年はとっくに超えているだろうな、専業主婦だったんだろうな、と勝手に想像します。 これから商売するなら、こういう有閑富裕層をターゲットにするべきだな、とも思いました。 文化的なことに興味を持てる中高年はイコール豊かな消費者です。 若年層相手のロープライス商品、サービスの薄利ビジネスでは儲けにならないからなあ…、金持ち相手がやっぱりいいよなと、想像は膨らんでゆきました。 しかし、だんだん腹が立ってきました。 なんで、この人たちは働きもせずこんなに恵まれているんだ、と。 おいおい、同じ日に同じ美術展を見て同じレストランで食事するお前が言うことか、と自分で自分に突っ込みを入れながら…。 実際には、それぞれの人にさまざまな事情があり豊かな老後かどうかは分かりませんし、数々の艱難辛苦を乗り越えてきたからの豊かさであるということも理解しているつもりですが、やっぱり腹が立ちます。 平均年収が300万円を切った時代に、豊かな老後の姿を見せつけられると頭の中に疑問符が浮かびます。 中小企業で働く20代、30代の人と、ここに集った年金生活者を比較してしまいました。 どちらが恵まれているのでしょうか。一目瞭然、説明するまでもありません。 いわゆる逃げ切り世代の人たちが豊かな老後を享受している一方、200万円代の年収でギリギリの生活を強いられる若者たち。 この対比はあまりにステレオタイプなものなのでしょう。 しかし、この日のこの光景を見ると世代間格差は確実にある、としか思えません。 でも、お前だって20代、30代に比べればずいぶん恵まれている世代ではないか、と言われると返す言葉はありませんが…。 せっかくの一級文物(中国の国宝)を堪能しながらも、こんな思いが頭の中をいったりきたりするのでした。 詳細はコチラ! http://www.de-con.jp/whats_new/detail.html/328
by mixa_suwa
| 2012-02-27 09:46
| 神楽坂日記
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