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2012年 08月 13日
お盆休みの方が多いことでしょうね。働かれている方、お疲れ様です。
今日の写真は、少しでも涼しく感じていただければと、ノルウェーで撮影されたオーロラです。 オーロラの観賞ツアーは今でも人気ですね。北の空で繰り広げられる神秘的な光景、一度は体験したいものです。 ところで、その昔。旅行パンフレットに使われたオーロラの写真がトラブルを巻き起こしたことがありました。 ツアーに参加された方が、パンフレットのようなオーロラを見られなかったと騒ぎになったのです。 オーロラが発生するしないは自然条件によりますので、見られないのは旅行会社の責任ではなく、単純に運が悪かったと諦めてもらうしかないと私は思うのですが…。それでは納得しない方がいらっしゃったのでした。 このトラブルの後、旅行パンフレットには「写真はイメージです」とか「イメージ」と小さな文字が記載されるようになりました。 このイメージという言葉の意味合いは、“あなたが旅行に参加しても、写真と同じ風景が見られる保証はありません”という意味です。 考えてみれば、当日の写真を事前に渡すパンフレットに載せることは物理的に不可能ですから、写真はイメージに決まっています。 写真と同じ景色を保証することは、そりゃ無理だよ、となります。 というより、クリエイティブジャンルの“すべてのストックフォトはイメージ写真”です。 なぜなら、ストックフォトは用途を特定せず、幅広く使ってもらうために撮影するものだからです。 ドキュメンタリー記録写真ではなく、広告で使うために演出された写真であるからです。 図鑑のために撮り下ろす、あるいは雑誌の記事のためにと用途が決まったものであれば、イメージではなくファクト(事実)です。 ところが、ストックフォトは用途を定めず撮影するものですから、まあ大体こんな感じかな、というくらいの感じで行わざるを得ません。 見栄えをよくするために“やらせ”を行うことは当たり前です。 ところが、業界のなかでストックフォトはイメージ写真ということは常識であっても、一般には理解されにくいようです。 撮影されているものは、疑いなく正しいものである(あるいは、あって当たり前である。)というように考えられているようです。 例をあげるときりがありませんが、たとえば、こんなことです。 看護師を被写体としたストックフォトはナースキャップを被っていた。病院からのホームページ作成に使用したら、今どきの看護師はナースキャップは被らないと怒られた。なんとかしろとクレームが入る。こんな具合です。 ストックフォト業者にすれば、“ストックフォトはイメージ写真ですから”と説明しますが、この説明はなかなか理解してもらえません。 間違った写真を作ったのは、お前だから責任を取って当たり前だ、と思われるようです。 業者側にすると、以下のように規約の免責事項に書いてあります、これを読んでください、となります。 「画像データの特定目的への使用に関する商品性、正確性、適合性、合目的性について弊社はなんらの保証を行いません。」 契約の文章はどうしても分かりにくい表現になってしまいます。ぶっちゃけた表現をしてみましょう。 「だからさあ、ストックフォトはイメージ写真なんだよ。あなたの仕事のためだけに撮ってるんじゃないんだ。多くの人がおおまかに、こんな感じでというところで作っているんだよ。そこを分かった上で使ってくれよ。」となります。 もちろん、こんな口調では怒りに火を注いでしまいますが。 このあたりのストックフォト業者と使う側の認識のギャップ、これがトラブルを生むのでしょう。 イメージという言葉に含まれる「正確性を保証しない」というニュアンス、これは制作する側、販売する側の勝手な理屈なのでしょうか。 考えてみるべき課題だと思います。 詳細はコチラから! http://www.de-con.jp/media/package/XAMIL
by mixa_suwa
| 2012-08-13 09:45
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