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2013年 02月 08日
日本でのRF(ロイヤリティーフリー)の普及は他の国とは違っていました。 日本以外の国ではRM(ライツマネージド)を販売しているストックフォトエージェンシーが、新しい販売形態として取組みながら広めてゆくことになりました。 一方、日本では既存のフォトエージェンシーがRFの扱いを躊躇しているあいだに、フォトストックとは縁もゆかりもないところからRFビジネスが始まることになりました。 私どもマイザも、産業機械メーカーの一プロジェクトとして、ストックフォトを手掛けました。 もっとも、当時はストックフォトを行っているという意識はなく、マルチメディアビジネスのひとつとしてCD-ROMパッケージ商品を開発、販売していると認識していましたが。 かれこれ20年も昔の1994年前後のことです。 模範となったのは、アメリカのフォトディスク社が始めた素材集CD-ROMビジネスでした。 この時期に参入した主なプレーヤーはA&Pコーディネータジャパン(後のデザイン・エクスチェンジ)、データクラフトなどのメーカー、こういった商材を通信販売の手法で新たなマーケットを築いたミスミ(後にマルチビッツ)があります。 このRF(ロイヤリティーフリー)ビジネスを日本で最初に担った人たちを、内輪では“RF第一世代”と呼んでいました。 恥ずかしながら、私もその一人です。 この“RF第一世代”は、何か新しいマーケットが勃興しそうだ、ビジネスチャンスがありそうだと思って参入した人が多くいました。 起業家精神に溢れるベンチャー志向の強い人と云って差し支えないでしょう。 そのなかには、綺羅星のような才能を持った方もたくさんいらっしゃいました。 その人たちの活躍の結果、素材集というジャンルができて、RFが認知され、活況を呈し一時代を築きました。 時は流れて20年。 この才能豊かな方々の多く、ストックフォトビジネスから卒業してゆきました。 私は数少ない“居残り組”のひとりというわけです。 では、卒業された方々がどうなっているのかと云うと、驚くくらいさまざまなジャンルで活躍されています。 自分で事業を起こされて経営者となった方もたくさんいます。 今はフェースブックという便利なものがあるので、昔お付き合いのあった方の情報がいろいろと入ってきます。 多いのは海外にフィールドを求めて羽ばたいていった方、IT関連、コンサルタント業に進出した方です。 才能のある人はなにをやってもうまくゆくとつくづく感じます。 魅力のあるマーケットだから才能が集まるのか、才能が集まるから魅力的なマーケットになるのか。 そんなことを考えます。 時代の変化の早い現代では、ビジネスモデルは10年くらい続けば長いほうです。 ストックフォトに才能を集めようとするならば、魅力的なマーケットであり続ける必要があります。 “RF第一世代”の方々が新たなフィールドを見つけて卒業していったなら、魅力的なニューストックフォトマーケットの創出を急ぎ、新たな才能が集まるようにしたいものですね。 才能が集まれば、マーケットも一層活性化するでしょう。 エ?もう既に集まっているって!お前が知らないだけだって、こりゃまた失礼しました。
by mixa_suwa
| 2013-02-08 09:30
| ストックフォト
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