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2013年 10月 25日
富士山が世界文化遺産に登録されたおかげで、ストックフォトの富士山もよく売れます。
おかげさまでマイザ・イメージライブラリー「富士百景」というCD-ROMも好調な売れ行きです。 内容はこちらからどうぞ。 http://de-con.mixa.jp/media/show.html/XAMIL3139 四季折々、時々刻々とその表情を変える富士の魅力を堪能できます。って広告でした。 このような風景ものは古くならずに寿命が長いので、販売する側としてはうれしいですね。 手前味噌になりますが、これだけ素晴らしい写真が100点収録されて10,000円ですから超お買い得商品でしょう。 プリントし額装して部屋に飾る人がいるんですから、写真の美しさを評価されたと喜んでいます。 とここまではうれしいお話しですが、この写真を撮影したカメラマンからがっかりするようなエピソードを聞きました。 世界文化遺産になってから富士を狙うカメラマンが急増しましたが、案の定トラブルも増えているようです。 許可も貰わず勝手に他人の土地にずかずか入りこんで撮影する。せっかく咲いている花を踏みつけていく。 木の枝を邪魔だと折ってしまう。と目に余る行為がひんぱんに起こります。 収穫を前にした畑を荒らされたお百姓さんがカンカンになって怒っていたと聞きました。 彼は富士山の撮影を始めてから50年近くの大ベテランで、日本の被写体の最高峰も富士山だと言い放つ筋金入りです。 「俺たちプロは撮影地を大切にしてきたよ。当たり前だろ。そこでお金を稼がせてもらったんだから。写真で食わせてもらったんだから。自分の職場を汚して平気な奴なんかいないよ。だって来年もそこで撮影させてもらうんだからね。景観を維持するためには、誰かがお金と労力をかけているんだ。そのことを感謝しなくちゃいけないし、そういう人たちの努力で俺たちは写真を撮らせていただいているという謙虚さがなくちゃいけないよ。」 そうしたプロカメラマンの間にあった当たり前のマナーがなくなってしまったようです。 被写体への尊敬の念もなく、誰かに迷惑をかけているという自覚もなく、好き勝手に撮影し放題が悲しい実態です。 自分が撮影したあとのことは、知ったことではない、という感じなのでしょうか。 被写体は富士山に限りません。 昨年の夏は富良野、美瑛で問題が起こりましたし、撮り鉄の横暴さもテレビで紹介されました。 こうした心ないカメラマンのせいで、今までマジメに撮影したプロカメラマンもとばっちりを受けることになります。 カメラマンとひと括りにされて、今までは撮影できたものが、撮影禁止にされてしまったという話しも聞きます。 偉そうなことぬかすな。ストックフォトも撮影地荒しに加担しているではないか、と非難される日が近いのかもしれません。 カメラマンのマナー向上のためにストックフォト業界もなんらかの対策を考える必要があるのでしょう。 せめて許可が必要と思われる場所から撮影されたものに関しては、許諾を得ているかを確認し、あいまいなものは扱わないくらいはしないとマズイですね。
by mixa_suwa
| 2013-10-25 09:30
| ストックフォト
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