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2014年 01月 06日
明けましておめでとうございます。
本年もご愛読をよろしくお願いします。 仕事始めが今日、というかたが多いのでしょうね。 今年は日並びが良くて9連休でした。旅行会社もウハウハだったと新聞記事が伝えています。 景気回復がこのまま続いてくれますように。 さて、本日のブログは初夢ならぬ、写真は使い方でまだまだ稼げるという話題です。 10年ほど前に、笑っているような動物の写真集が全米でベストセラーになり、日本でも評判になったことがあります。 「ブルーディブック―誰でも落ち込む日がある ブラッドリー・トレバ―・グリーブ著」です。 この写真集で驚いたのは、掲載されている写真が撮り下ろしではなく、ストックフォトを採用していることでした。 動物が笑っているような写真を集めるとおもしろいと企画し、撮影の時間とコストを考えればストックフォトのなかから探すほうがよいと判断したのでしょう。 写真集とは、撮り下ろしの作品ばかりが並んでいるものだと思い込んでいました。 カメラマンの名前か被写体の魅力を前面に出すことが当たり前だとも思っていました。 それが匿名性の高いストックフォトだけで完結する写真集が制作されて、しかも爆発的に売れているということに驚きました。 先ず企画ありきで、その企画を実現するためにストックフォトを利用するという発想は、日本では出てこないなあと感じました。 お話し変って、書店で平積にされて爆発的に売れている写真集の話題です。 「人生はニャンとかなる! 明日に幸福をまねく68の方法 水野敬也+長沼直樹/文響社」 「人生はワンチャンス! 仕事とも遊びも楽しくなる65の方法 水野敬也+長沼直樹/文響社」 出版社からの紹介はこちら。 http://bunkyosha.com/book/syousai/nyanchance.html http://bunkyosha.com/book/syousai/wanchance.html 犬と猫の写真に偉人の逸話と格言が書かれているこの2冊。 家内が書店で手に取って、じーっと眺めています。 猫好きの彼女が購入するのかと思いきや、出てきた言葉は「この写真、ほとんどマイクロストックよ。」 どれどれと巻末のクレジットを見てみると、常日頃お付き合いのあるエージェンシーの名前が並んでいます。 ああ、写真集は撮り下ろしでなければいけない、という思いこみは間違いだったと気付きました。 この2冊で95万部突破と新聞の広告にありました。素晴らしいですね。 下衆の勘繰りで、作者への印税を計算してしまいます。 1400円×100万部×10%(よく言われる印税)=1.4億円!かあ。 ふたりだから折半で7000万円か…。うらやましいですね。 文章も逸話と格言ですから、著作権の切れたパブリックドメインのものを集めたのでしょう。 ということは、これは完全に企画と編集の勝利ですね。 うまいところに目を付けたものだと感心します。 ストックフォトビジネスは儲からなくなったと嘆いてばかりいましたが、ストックフォトを使って儲けることはアイデア次第で、まだまだあるぞと教えてくれてるようです。 作るほうで儲からなくても、使って儲けることはできます。 ホント、編集の妙味です。
by mixa_suwa
| 2014-01-06 09:30
| ストックフォト
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