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2014年 03月 07日
私の住んでいる練馬区は東京23区とはいえ、まだ畑の残るベッドタウンです。
区内にはさほど大きな商業施設もなく、あるのは生活に密着したお店ばかり。 池袋、新宿、吉祥寺の繁華街に30分以内で行けるので不自由はありません。 そんなベッドタウンに最近、週末には並びが入るほど人気の飲食店が数店出てきました。 かごの屋という和食店、元町珈琲、ミアボッカというイタリアンなどです。 この3店舗に共通していることがあります。 1. お客はほとんどが中高年、若年層は少ない。 2. みんなチェーン店で安くない価格設定。 3. 豪華ではないが、ゆったりとしたレイアウト。 ひとことで言えば、お金に困っていないお年寄り向けの店ということができます。 それがこのエリアでの出店に合致したのでしょう。 たしかに悠悠自適ということばが似合いそうなお客さんが多いですね。 なぜ、このエリアに住むお年寄りはこのようなお店を選ぶのか? ある店で耳に入ってきた話に納得してしまいました。 「この店ができてうれしいわ。新宿や池袋まで出かけなくてもいいもの。」 なるほどねえ、年を取るとお出かけがおっくうになります。 わざわざ食事のために電車やクルマに乗って繁華街に行くのが大儀になる、こうした年齢層がこのエリアでは増えているということでしょう。 ベッドタウンとは、学校、職場が住んでいるところから離れているという現役世代の町ともいえます。 現役世代は電車や自動車に乗って繁華街に行くことを苦にしません。 苦にしないというよりも、むしろ好んで出かけてゆきます。 ところが、住民の年齢層が上がり退職者が増えると、電車やクルマに乗って繁華街に出かけるというニーズが減ります。 逆に徒歩で行ける範囲で、ショッピングや食事のニーズが高まる、ということになります。 住民の高齢化が進むと、町の特徴も変わっていかざるを得ません。 ベッドタウンから、歩いて行ける範囲で生活すべてがまかなえるコンパクトシティーに変わらざるを得ないのでしょう。 上記の飲食チェーン店の成功は、ベッドタウンの住民の高齢化現象にうまく乗ったことが一因とも考えられます。 行政よりも商売人のほうが住民ニーズを先につかんでいますね。
by mixa_suwa
| 2014-03-07 09:30
| 神楽坂日記
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