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2014年 04月 11日
2年前にフェースブックやツィッターなどのSNSで写真をアップすることは自らの著作物をパブリックドメインにするようなものだと警鐘を鳴らしました。
こちらです。http://mixaphoto.exblog.jp/17960741/ 2年経過して、欧米のフォトエージェンシーはSNSでのストックフォト利用について、各社それぞれ対策を検討してアナウンスしています。 ある著名なエージェンシーでは、販売されたRF(ロイヤリティーフリー)画像がSNSで利用され、その画像がシェアされ拡散されても、利用料としてカウントしないので、支払いは発生しない、と契約書に入れてきました。 実際のところ、SNSでストックフォトを利用されてしまえば、シェアと呼ばれるコピーをいくらでもされてしまいますし、これを防ぐ手立てはありません。 エージェンシーとしては、このような利用でクリエーターからロイヤリティーの支払を求められても対応はできませんし、するつもりはないとの姿勢です。 現実的な対応でしょうね。 世界最大のフォトエージェンシーG社では、非商用利用に関しては3500万点も無償で解放してしまいました。 不正利用だと憤っても、そもそも不正利用であるかの判定に手間がかかるし、いちいち摘発しても少額すぎて、割に合わない。 それなら、面倒な取り締まりするより合法にしてしまったほうが楽だ、との判断があったと聞きます。 フォトエージェンシーの立場としては、実務的にはこのような対応が一番良いのかもしれませんが、コンテンツホルダーとしては少々納得いきません。 SNSだけでなくグーグルのような検索サイトなどアメリカのIT企業は、フェアユースというような考え方で著作権者の権利を踏みにじります。 そしてこの考えが絶対に正しいということを前提に、どの国でもこの考えを押し付けてきます。 趨勢と諦めるのか、海外のフォトエージェンシーは、このフェアユースを認め、シェアされても利用されたと認めないとしています。 コンテンツホルダーとしては愉快ではありませんが、現実に即応した対応なのでしょう。 翻って、日本のエージェンシーの対応はどうかというと、どこもストックフォトのSNS利用に関してアナウンスを出しているところはありません。 すでに多くのストックフォトがSNS上であがっていますが黙認というカタチになっています。 残念ながら、対応が遅いと言われても仕方ありません。 SNSの利用を認めるのであれば、写真家にシェアされてもお支払はしないと伝える必要があります。 あるいは、SNSの利用は禁止することも可能です。このほうが不正利用の拡散は防げます。 まずいのは、事態に対して、何も言わない、何の反応もしないことでしょう。 放っておいても解決するわけではありません。 早急に検討してアナウンスする必要があると考えるのは私ひとりでしょうか。
by mixa_suwa
| 2014-04-11 09:30
| ストックフォト
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