カテゴリ
以前の記事
ブログパーツ
検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
2014年 05月 02日
連休の谷間、また明日から4連休ですね。
いかがお過ごしでしょうか?お仕事の方、少しだけ手を休めてお付き合いください。 さて、本日紹介するのは「許す力 大人の流儀4 伊集院静/著 講談社」です。 このシリーズ、タイトル通りすでに4冊目です。 出版社からの案内はこちらからどうぞ。 http://bookclub.kodansha.co.jp/bc2_bc/search_view.jsp?b=218897X “人はそれぞれの事情を抱えて、それでも平然と生きている” 日経新聞の現代の名言ランキングで、<落ち込んだときに元気になるには>1位に輝いたものです。 大人の流儀シリーズを読むのは、またこのような名言と出会いたいからです。 さて、この最新作で心に残る一文はあるのでしょうか? 私は本の紹介をするときは、必ずamazonの書評を参考にします。 この本、大きく広告を打って話題になっているにも関わらず投稿数は少なく点数も低いですね。 ある評で、タイトルに偽りあり、許す力について書いてあるのはわずかで、ほとんどはおっさんの上から目線の身辺雑記だというものがありました。 まったくその通りです。 もともと週刊誌に連載されているエッセイを集めたものです。あるテーマに沿って、書き下ろしたものではありません。 従って、許す力についてさまざまな考察が加えられ1冊となったものではありません。 しかし、だからといって読む価値がないということにはなりません。 数分で読める軽いエッセイは、後に残らず、あーおもしろかった、以上の効用を求めても無理があると思うのです。 こうしたエッセイのなかに、“人はそれぞれの事情を抱えて、それでも平然と生きている”のような珠玉の名言がひとつでも見つけられれば儲けものです。 許す力についての文章は巻頭の「許す力」「許さなくていい」と最後の「ポケットに入れてしまえば」だけでも十分です。 この3つのエッセイを読むだけで、卑しいですが、元は取れると思います。 なぜ、この人の文章にこんなにも納得させられるのかと考えます。 平易で簡潔にまとめられているから読みやすい。 それもありますが、伊集院静氏が辛酸を舐めて、痛い経験をしているからでしょう。 机の上で学んだものや、頭の中でこねくり回して出てきた文章では、うまいと言わせても、心にしみる文章とはなりません。 体験に裏打ちされた言葉だから説得力があるのでしょう。 それでは、この許す力で名言はあったのでしょうか。 許せないことも、許すことも生きる力になってくれる…、私が選ぶならこれでしょうね。 興味のある方はお読みください。
by mixa_suwa
| 2014-05-02 09:30
| 神楽坂日記
|
ファン申請 |
||