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2014年 05月 23日
以前の仕事が製版機器の販売だったために、いまだに印刷業界の動向に興味があります。
ストックフォトの最大顧客が、いまでも印刷、出版であることも一因です。 印刷のマーケットが縮小していることは、誰もが知るところですが、そのシュリンクするなかにおいても伸張している分野もあります。「印刷通販」と呼ばれるものです。 業界雑誌プリンテックステージの増刊「印刷通販Book Vol.3」を読んでいると、注目すべき記事がありました。 経営コンサルタントの船井総研所属の方が9ページにわたって書いた「専門複合型の受注体制の構築へ」というものです。 印刷会社の収益構造の変化を分析して、印刷通販への参入と利用の提言といった内容です。 自分が属する業界は、こんなふうな営業をして仕事をとり、これくらいは儲かるなどと、働いている人は誰でもアバウトなことは知っています。 マーケットが伸張しているときは、大して考えなくても売り上げが上がりました。 しかし、それは昔の話しです。経験をベースにした知識だけで会社が成長する時代はとうに過ぎ去りました。 シュリンクしてゆくマーケットにおいては、自分の置かれている立場、マーケットがどのように変化しているのを知らなければ到底生き残ることはできません。 こんなことはビジネスを行う以上は、当然分かっていて当たり前なのですが、○○屋と呼ばれる中小零細企業が大部分を占める 印刷業界はそこまで考えていなくても、生き延びてきました。過去の話しですが。 恵まれた時代は終わり、激烈な生存競争の時代に、厳しい現実を分析して教えてくれているのがこの記事というわけです。 印刷通販市場の展望がそのままストックフォトに役立つわけではありません。 しかし、縮小してゆき単価が落ちてゆくという業界のなかで、いかに生き残るかのアドバイスは業界が違っても共通するものはたくさあります。 こんなエピソードがあります。 2008年ごろに、「今後は印刷通販の価格が市場の相場になる」と筆者が語ったところ、「あなたは何も分かっていない」と言われたそうです。 しかし、現在の印刷通販の相場が当たり前のように浸透してきました。 成長が終わり、成熟したマーケットには同じようなことが起きるのだと分かります。 3年前に「今後はマイクロストックの価格が市場の相場になる」と言ったなら、「そんな価格では成り立たない」と言われたことでしょう。 しかし、現実はマイクロストックの価格が当たり前のように浸透してきました。 このエピソードだけでなく、印刷業界のトレンドはストックフォト業界とも近いと思われるエピソード満載です。 かつての印刷会社は地域密着型で、価格は不透明、固定客化の手段は接待、ゴルフという分析は、痛いところを突かれたという感じです。 そうした環境においては設備投資が売り上げ増につながり、そのおこぼれをいただいていたのだと実感しました。 その時代から、日本全国相手で価格は透明化され、システム化により固定客化を図ったのが2013年まで、とあります。 今年からは更に進化したビジネスモデルが求められていると分析しています。 学ぶべきは、シュリンクするマーケットという認識を持ち、方向性を正しく持つという経営者の心構えでしょうね。 しかし、こういう経営コンサルタントが成り立つくらいの市場規模があるということは、うらやましいですね。 ストックフォト業界でも、このようなコンサルタントが活躍する日が来るのでしょうか?
by mixa_suwa
| 2014-05-23 09:30
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