カテゴリ
以前の記事
ブログパーツ
検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
2015年 04月 17日
人口が減る日本ではマーケットの拡大は見込めない。
成長を目指すのであれば、アジアに進出するしかない。 数年前にブームになりましたね。 これを実践した経営者が私の周りにもいます。 大成功した人もいれば、ちょい成功の人もいますし、なかなかうまくいかず苦戦している人もいて様々です。 それぞれ個々のケースによって結果は異なりますが、人知れず撤退の人がやはり多いようですね。 私は積極的にアジアへ進出する考えに賛成でしたが、実力、能力、資金、意欲とも欠けていたため日本国内でじっとしていました。 最近読んだ「運を支配する 桜井章一・藤田晋 著 幻冬舎新書」でサイバーエージェント社長の藤田氏が、ブームに乗ってアジアに進出したIT企業は彼の予想通り大半が帰ってきたと述べています。 能力、実力を無視して時勢に乗っても、運をつかむことはできない、と結論付けています。 この言葉とおりにサイバーエージェントは無闇な海外進出は行わず、日本マーケットにとどまり大きな収益をあげています。 海外進出は本当に必要なのか? 自分の仕事、ストックフォトビジネスで考えてみることにします。 CEPIC、PACAなど海外の展示会、商談会に出席していると、韓国、台湾の会社がたくさんアプローチしてきます。 聞けば、創立当初から海外マーケットを意識して活動するらしいです。 小さな国内マーケットでひしめき合っているだけでは十分な売上を上げることはできないので海外進出は必須なのです。 輸出主導型の経済はストックフォトビジネスでも同じ状況になります。 日本のマーケットは海外進出せずともやっていけるだけのマーケットボリュームはあります。 落ちたとはいえ世界第3位のGDPですから、韓国や台湾の人からすればうらやましいぐらいのマーケットですね。 それゆえ、海外進出に及び腰になるのも致し方ありません。 そうはいうものの、弊社も過去15年くらいは海外でも自社コンテンツを販売しようと努力してきました。 経験から判断すると、日本のストックフォトが通用するのは一部地域、せいぜいが東アジアまでです。 弊社の海外売上は10%程度ありますが、どこに預けようがこの数字以上に伸びることはありません。 ストックフォトの用途は主に広告です。 広告には、その国の文化、流行が色濃く反映されます。 日本人が日本人のために撮影した写真が、人種も言葉も違う他国で使用されるわけがありません。 性能さえ良ければ受け入れられる工業製品と同列に語ることはできないと思います。 インバウンド需要で風景、料理写真のニーズはあるでしょう。 しかし、広告で欧米の人々が黄色人種のライフスタイルの写真を使うとは思えません。 結論としては、海外での売上は一定は見込めるが、期待ほどではない、となります。 もちろん、これは私の経験から判断したことですので、事情はそれぞれ変わってくると思われますが、言葉の壁がなさそうなストックフォトですが、やはりありますね。 アニメが世界に通用するならストックフォトもというわけにはいかないですね。
by mixa_suwa
| 2015-04-17 09:30
| ストックフォト
|
ファン申請 |
||